26_03

第8章 (コリント前書}

 第四項 偶像に獻げし供物。

1 偶ぐう像ざうの供く物もつに就つきては、我われ等ら皆みな知ち識しきある事ことを知しる。知ち識しきは驕たかぶらすれども愛あいは德とくを建たつ。 2 若もし人ひとありて何なにをか知しれりと思おもはば、其そは未いまだ如何いかに知しるべきかを知しらざる者ものなり、 3 人ひと若もし神かみを愛あいし奉たてまつらば是これぞ神かみに知しられたるものなる。 4 偶ぐう像ざうの供く物もつを食しょくする事ことに就つきては、偶ぐう像ざうの世よに何なに物ものにも非あらざる事こと、又また一ひとつの外ほかに神かみあらざる事こと、我われ等ら之これを知しる。 5 所謂いはゆる神かみは天てんにも地ちにも在ありて、多おほくの神かみ多おほくの主しゅあるが如ごとくなれども、 6 我われ等らには父ちちにて在まします神かみ唯ただ一ひとつあるのみ、萬ばん物ぶつ彼かれに由よりて生なり、我われ等らも亦また彼かれの爲ためなり。又また獨ひとりの主しゅイエズス、キリストあるのみ、萬ばん物ぶつ之これに由よりて生なり、我われ等らも之これに由よる。
7 然されども知ち識しきは各かく自じに之これあるに非あらず、或ある人々ひとびとは、今いまに至いたるも偶ぐう像ざうを物ものめかしく思おもひて、之これが供く物もつとして物ものを食しょくすれば、其その良りゃう心しんは弱よわきものなるが故ゆゑに、之これに由よりて汚けがさるるなり。 8 然されど食しょく物もつは神かみの御み前まへに於おいて我われ等らを引ひき立たつるものに非あらず、蓋けだし食しょくするも優まさる事ことなく、食しょくせざるも缼かくる事ことなかるべし。 9 但ただし汝なんぢ等らの其その自じ由いうが、弱よわき人ひとを躓つまづかせざる様やう注ちゅう意いせよ。 10 蓋けだし人ひと若もし知ち識しきある者ものが偶ぐう像ざうの堂だうに於おいて食しょく卓たくに就つけるを見みば、其その良りゃう心しん弱よわきによりて、己おのれも誘いざなはれて偶ぐう像ざうの供く物もつを食しょくするに至いたるべきに非あらずや。 11 斯かくてキリストの死しして贖あがなひ給たまひし弱よわき兄きゃう弟だいは、汝なんぢの知ち識しきの爲ために亡ほろぶべし。 12 汝なんぢ等らが斯かく兄きゃう弟だいに罪つみを犯をかして、其その弱よわき良りゃう心しんを傷きづつくるは、是これキリストに對たいし奉たてまつりて罪つみを犯をかすなり。 13 故ゆゑに若もし食しょく物もつ我わが兄きゃう弟だいを躓つまづかするならば、我われは兄きゃう弟だいを躓つまづかせざらん爲ために、何い時つまでも肉にくを食しょくせじ。