26_02

第1章 (ティモフェイ前書)

1 パワェル、神かみ我われ等らの救きう主しゅ、及および主しゅイイスス ハリストス、我われ等らの望のぞみなる者ものの命めいを奉ほうじて、イイスス ハリストスの使し徒とと爲なれる者ものは、 2 書しょして信しんに於おいて我わが眞まことの子こなるティモフェイに達たっす。願ねがはくは恩おん寵ちょうと慈じ憐れんと平へい安あんとは、神かみ我われ等らの父ちち及およびハリストス イイスス我われ等らの主しゅより爾なんぢに賜たまはらんことを。 3 我わがマケドニヤに往ゆく時とき爾なんぢにエフェスに留とどまりて、或ある人ひと々びとに誡いましめめて、異ことなることを教をしふるなく、 4 又また虛きょ誕たん.及および窮きわまりなき系けい圖づ、卽すなはち神かみに於おける信しんの建けん立りつよりも多おほく爭さう論ろんを生しゃうずる者ものに、意こころを用もちゐざらしめんことを求もとめしが如ごとく、今いまも亦また然しかり。 5 誡いましめの目的もくてきとする所ところは愛あいなり、乃すなはち潔いさぎよき心こころと、玷きずなき良りゃう心しんと、偽いつはりなき信しんとに由よる者ものなり。 6 或ある者ものは此これに違たがひて、虛むなしき論ろんに轉てんじ、 7 教けう法はふ師しと爲ならんと欲ほっして、自みづから其その言いふ所ところ断だまむる所ところを知しらず。 8 我われ等らは律りっ法ぱふの善よきを知しる、惟ただ人ひと法はふに循したがひて之これを用もちゐるに在あり、 9 蓋けだし知しる、律りっ法ぱふは義ぎ人じんの爲ために設まうけたるに非あらず、乃すなはち不ふ法はふの者もの、不ふ服ふくの者もの、不ふ虔けんの者もの、罪ざい惡あくの者もの、放はう肆しの者もの、不ふ潔けつの者もの、父ふ母ぼを弑しいする者もの、人ひとを殺ころす者もの、 10 淫いん行かうの者もの、男なん色しょくの者もの、人ひとを攘ぬすむ者もの、誑いつはりを言いふ者もの、誓ちかひに背そむく者もの、及および其その他た健げん全ぜんなる教をしへに悖もとる事ことの爲ために設まうけたるなり、 11 我われに託たくせられし洪こう福ふくなる神かみの光くわう榮えいの福ふく音いんに循したがへるなり。 12 我われに力ちからを賜たまひしハリストス イイスス我われ等らの主しゅに感かん謝しゃす、其その我われを忠ちゅうなる者ものと視みて、役えき事じの職しょくに任にんぜしに因よる。 13 我われは昔むかし謗そしる者もの、窘きん逐ちくする者もの、侮あなどる者ものたりしが、知しらずして、信しんぜざるに由よりて之これを行おこなひし故ゆゑに、矜恤あはれみを蒙かうむりたり。 14 我わが主しゅの恩おん寵ちょうは、ハリストス イイススに於おける信しん及および愛あいと共ともに豐ゆたかに我われの中うちに顯あらはたり。 15 ハリストス イイススは罪ざい人にんを救すくはん爲ために世よに來きたたれり、此これ信しんなる、全まったく受うくべき言ことばなり、罪ざい人にんの中うち我われ第ただ一いちなり。 16 然しかれども我わが矜恤あはれみを蒙かうむりしは、イイスス ハリストスが先まづ我われに於おいて全まったき寬くわん忍にんを示しめして後のち、彼かれを信しんじて永えい遠ゑんの生命いのちを得えんと欲ほっする者ものの模も範はんと爲なさん爲ためなり。 17 願ねがはくは尊そん敬けいと光くわう榮えいとは、萬ばん世せいの王わう、壞やぶる可べからず見みる可べからざる獨どく一いつ睿えい智ちの神かみに、無む窮きゅうの世よに歸きせん、アミン。 18 吾わが子こティモフェイよ、我われ爾なんぢに、曾かつて爾なんぢを指さしし預よ言げんに符かなひて、此この誡いましめを託たくす、爾なんぢが預よ言げんに循したがひ、信しんと玷きずなき良りゃう心しんとを保たもちて、善よき戰たたかひを戰たたかはん爲ためなり。 19 蓋けだし或ある者ものは良りゃう心しんを棄すてて其その信しんを溺おぼらせり、 20 其その中うちにイメネイ及およびアレキサンドルあり、我われ彼かれ等らをサタナに付わたせり、彼かれ等らが神かみを讟そしらざることを學まなばん爲ためなり。