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第10聖詠

伶れい長ちゃうに歌うたはしむ。ダワィドの詠えい。
1 我われ主しゅを恃たのむ、爾なんぢ何なんぞ我わが靈たましひに謂いふ、鳥とりの如ごとく飛とびて爾なんぢの山やまに至いたれ。 2 蓋けだし視みよ、惡あく人にん弓ゆみを張はり、其その矢やを弦つるに注つがへ、暗くらきに在ありて心こころの義ぎなる者ものを射いんと欲ほっす。 3 基もとゐ壞やぶられたらば、義ぎ人じん何なにを爲なさん。 4 主しゅは其その聖せい殿でんに在あり、主しゅの寶はう座ざは天てんに在あり、其その目めは貧まづしき者ものを見み、其その瞼まぶたは人ひとの諸しょ子しを試こころみる。 5 主しゅは義ぎ者しゃを試こころみ、其その心こころは惡あく人にんと暴ばう虐ぎゃくを好このむ者ものを疾にくむ。 6 彼かれは爇炭やけずみ、烈もえ火び、硫ゆ磺わうを雨あめの如ごとく惡あく人にんに注そそがん、炎やき風かぜは彼かれ等らが杯さかづきの分ぶんなり、 7 蓋けだし主しゅは義ぎにして義ぎを愛あいし、其その顏かんばせは義ぎ人じんを視みる。