26_02

第68聖詠

1 伶れい長ちゃうにソサンニムの樂がく器きを以もって歌うたはしむ。ダワィドの詠えい。 2 神かみよ、我われを救すくひ給たまへ。蓋けだし水みづは我わが靈たましひにまで至いたれり。 3 我われ深ふかき泥ひぢに溺おぼれて、立たつ處ところなし、我われ深ふかき水みづに入いりて、其その急はや瀬せは我われを流ながす。 4 我われは籲よびて倦うみ、我わが喉のんどは枯かれ、我わが目めは我わが神かみを望のぞみて疲つかれたり。 5 故ゆゑなくして我われを疾にくむ者ものは我わが首かうべの髪かみよりも多おほく、我わが敵てき、不ふ義ぎを以もって我われを迫せむる者ものは益ますます強つよし、我わが奪うばはざる所ところの者ものは、我われに之これを償つぐのはしむ。 6 神かみよ、爾なんぢは我わが無む智ちなるを知しる、我われの罪つみは爾なんぢに隱かくるるなし。 7 主しゅ、萬ばん軍ぐんの神かみよ、願ねがはくは凡およそ爾なんぢを恃たのむ者ものは我われに因よりて羞はぢを得えざらん。イズライリの神かみよ、願ねがはくは爾なんぢを尋たづぬる者ものは我われに因よりて辱はづかしめを得えざらん、 8 蓋けだし我われ爾なんぢの爲ために侮あなどりを負おひ、辱はづかしめは我わが面おもてを蔽おほふ。 9 我われ我わが兄きゃう弟だいには疎うとき者ものとなり、我わが母ははの子こには外あだし人びととなれり、 10 蓋けだし爾なんぢが家いへに於おける熱ねっ心しんは我われを蝕はみ、爾なんぢを謗そしる謗そしりは我われに墜おつ、 11 我われ靈たましひに齋ものいみして泣なく、彼かれ等ら此これを以もって我われの辱はづかしめとなす、 12 我われ麻あさを衣きて衣い服ふくに易かふ、乃すなはち彼かれ等らの諺ことわざとなる。 13 門もんの傍かたはらに坐ざする者ものは我われを評ひゃうし、酒さけを飮のむ者ものは歌うたを以もって我われを歌うたふ。 14 主しゅよ、惟ただ我われ祈き禱たうを以もって爾なんぢに赴おもむく、神かみよ、爾なんぢが喜よろこぶ時ときに於おいて、爾なんぢの大だい仁じん慈じに依より、爾なんぢの救すくひの誠まことを以もって我われに聞きき給たまへ、 15 我われを泥ひぢの中うちより引ひき出いだして、我われの溺おぼるるを容ゆるす毋なかれ、我われを疾にくむ者もの及および深ふかき水みづより免まぬかるるを得えしめ給たまへ、 16 急はや瀬せに我われを流ながさしむる毋なかれ、淵ふちに我われを呑のましむる毋なかれ、大たい壑がくに其その口くちを我わが上うへに閉とざさしむる毋なかれ、 17 主しゅよ、我われに聆きき給たまへ、爾なんぢの憐あはれみは善ぜんなればなり、爾なんぢの惠めぐみみ多おほきに因よりて我われを顧かへりみよ。 18 爾なんぢの顏かんばせを爾なんぢの僕ぼくに匿かくす毋なかれ、我われ哀かなしめばなり、速すみやかに我われに聽きき給たまへ、 19 我わが靈たましひに近ちかづきてこれを援たすけよ、我わが敵てきに緣よりて我われを救すくひ給たまへ。 20 爾なんぢは我わが受うくる所ところの侮あなどりと恥はぢと辱はづかしめとを知しれり、我われの敵てきは悉ことごとく爾なんぢの前まへに在あり。 21 侮あなどりは我われの心こころを裂さき、我わが疲つかれは極きはまれり、我われ憐憫あはれみを望のぞめども無なし、慰安者なぐさむるものを望のぞめども得えざりき。 22 彼かれ等ら膽いを以もって我われに食くらませ、我わが渇かはける時とき醯すを以もって我われに飮のましめたり。 23 願ねがはくは彼かれ等らの筵えんは其その網あみとなり、彼かれ等らが平へい安あんの席せきは其その機檻わなとならん、 24 願ねがはくは彼かれ等らの目めは昏くらみて見みるを得えざらん、彼かれ等らの腰こしを永ながく癱なやせ。 25 爾なんぢの忿恚いきどほりを彼かれ等らに注そそぎ、爾なんぢが怒いかりの焰ほのほに彼かれ等らを圍かこましめよ。 26 願ねがはくは彼かれ等らの住所すまひは虛むなしくなり、彼かれ等らの幕まくに居をる者ものなからん、 27 蓋けだし爾なんぢが撃うちし者ものは彼かれ等ら之これを迫せめ、爾なんぢが傷きずつけし者ものの苦くるしみは彼かれ等ら之これを益えきす。 28 彼かれ等らの不ふ法はふに不ふ法はふを加くはへ、彼かれ等らを爾なんぢの義ぎに入いらしむる毋なかれ。 29 願ねがはくは彼かれ等らは生命いのちの記き錄ろくより抹けされ、義ぎ人じんと共ともに記しるされざらん。 30 我われ貧まづしく且かつ苦くるしめり、神かみよ、願ねがはくは爾なんぢの助たすけは我われを起おこさん。 31 我われ歌うたを以もって我わが神かみの名なを讚さん榮えいし、頌うたを以もって彼かれを讚さん揚やうせん、 32 此これ主しゅに悅よろこばるるは、牛うし及および角つのと蹄ひづめとある犢こうしに逾まさらん。 33 苦くるしむ者ものは之これを見みて悅よろこばん。神かみを尋たづぬる者ものよ、爾なんぢ等らの心こころは活いきん、 34 蓋けだし主しゅは貧まづしき者ものに聽きき、其その囚人めしうどを輕かろんじ給たまはず。 35 願ねがはくは天てん及および地ち、海うみ及および凡およそ其その中うちに動うごく者ものは彼かれを讚さん美びせん、 36 蓋けだし神かみはシオンを救すくひ、イウダの諸しょ邑いふを建たてん、其その民たみは彼處かしこに住すまひて之これを嗣つがん、 37 彼かれが諸しょ僕ぼくの裔すゑは彼處かしこに居をを定さだめ、彼かれの名なを愛あいする者ものは其その中うちに住すまはん。