26_02

第3章 (ヨハネ聖福音書)

1 ここにファリザイじんうちにニコデモとばれて、ユデアじんかしらだちたるものありしが、 2 よるイエズスのもといたりてひけるは、ラビ、われなんぢかみよりきたりたるけうなることれり、なにぴとも、かみこれともいますにあらざれば、なんぢせるごとせきおこなざればなり。 3 イエズスこたへてのたまひけるは、まことまことなんぢぐ、ひとあたらうまるるにあらずば、かみくにることあたはず。 4 ニコデモひけるは、ひとすでいたるにいかでかうまるることべき、あにふたたははたいないあたらうまるるをんや。 5 イエズスこたたまひけるは、まことまことなんぢぐ、ひとみづれいとよりあたらうまるるにあらずば、かみくにことあたはず。 6 にくよりうまれたるものにくなり、れいよりうまれたるものれいなり。 7 なんぢふたたうまれざるべからずとなんぢげたるをあやしむことなかれ。 8 かぜおのままなるところく、なんぢそのこゑくといへどもも、何處いづこよりきたりて何處いづこくかをらず、すべれいよりうまれたるものまたしかり、と。 9 ニコデモこたへて、これこと如何いかにしてかべき、とひしかば、 10 イエズスこたへてのたまひけるは、なんぢはイスラエルにおいたるものなるに、これことらざるか。 11 まことまことなんぢぐ、われれるところかたり、たるところしょうす、れどなんぢそのしょうげんけざるなり。 12 じゃうことかたりてすらなんぢしんぜざるものを、てんじゃうことかたるともいかでかこれしんぜんや。 13 てんよりくだりたるもの、すなはてんひとほかは、たれてんのぼりしものなし。 14 またモイゼがあれにてへびげしごとく、ひとかならげらるべし、 15 これすべこれしんかうするひとの、ほろびずしてえいゑん生命せいめいためなり。 16 けだしかみこのあいたまへることは、おんひとりたまほどにして、これすべこれしんかうするひとほろびずしてえいゑん生命せいめいためなり。 17 すなはかみおんこのつかはしたまひしは、しんぱんせしめんためあらず、かれりてすくはれんためなり。 18 かれしんかうするひとしんぱんせられず、しんぜざるひとすでしんぱんせられたり、かみおんひとりしんぜざればなり。 19 しんぱんとはこれなり、すなはひかりすできたりたるに、ひとおのれおこなひあしために、ひかりよりもむしろやみあいしたるなり。 20 すべあくひとひかり憎にくみ、おのおこなひめられじとてひかりきたらず。 21 れどしんおこなひとは、おのおこなひあらはれんためひかりきたる、かみうちおこなはれたればなり、と。

  第二款 イエズス ユデアに留まり給ふ。

22 そののちイエズス弟子でしたちとユデアはういたり、ともとどまりてせんたまひしが、 23 ヨハネもサリムにちかきエンノンにみづおほかりければ、其處そこにてせんしつつあり、人々ひとびときたりてせんせられたり。 24 すなはちヨハネいまかんごくれられざりしなり。 25 しかるにヨハネの弟子でしたちとユデアじんとのあひだに、洗禮せんれいきてろんおこりしかば、 26 かれヨハネのもときたりてひけるは、ラビ、ヨルダン[がは]の彼方かなたなんぢともりしときなんぢよりしょうめいせられたるかのひとは、いまみづかせんして、ひとみなこれおもむくなり、と。 27 ヨハネこたへてひけるは、ひとてんよりたまはりたるにあらずば、なにものをもみづかくるあたはず、 28 なんぢみづかわれきてしょうするごとく、われかつて、われはキリストにあらず、ただそのさきつかはされたるのみ、とげたりき。 29 新婦はなよめてるひとこそ新郎はなむこなれ。新郎はなむこともとしてちてこれひとは、新郎はなむここゑためよろこびによろこぶ。ればわがこのよろこびゑん滿まんなり。 30 かれさかゆべくわれおとろふべし。 31 うへよりきたれるひとしゅうじんかみたり、よりのひとぞくしてじゃうことかたる、てんよりきたれるひとしゅうじんかみたるなり。 32 かれそのみづかかつきしところしょうすといへどもも、一人ひとりそのしょうげんけず、 33 そのしょうげんけたるひとは、かみしんじつにてましまことしょういんせるものなり。 34 すなはかみつかはしたまひしものかみおんことばかたる、かみは[せい]れいたまふにせいげんなければなり。 35 ちちおんあいしてばんぶつそのたまへり。 36 おんしんかうするひとえいゑん生命せいめいいうす。れどおんしんぜざるひと生命せいめいざるべく、かみいかりかへっかれうへとどまる、と。