26_02

第138聖詠

伶れい長ちゃうに歌うたはしむ。ダワィドの詠えい。 1 主しゅよ、爾なんぢ我われを試こころみて我われを識しる。 2 我わが坐ざし、我わが起たつことは、爾なんぢ之これを識しる、爾なんぢ遠とほきより我われの念慮おもひを知しる。 3 我わが往ゆくにも、我わが息いこふにも、爾なんぢ我われを環めぐる、我わが悉ことごとくの途みちは爾なんぢ之これを知しれり。 4 我わが舌した未いまだ言ことばなきに、爾なんぢ、主しゅよ、已すでに全まったく之これを識しる。 5 爾なんぢ前ぜん後ごより我われを圍かこみ、爾なんぢの手てを我われに置おく。 6 爾なんぢの知ち識しきは我わが爲ために奇き異いなり、高かう尚しゃうなり、我われ之これを測はかる能あたはず。 7 我われ安いづくに往ゆきて爾なんぢの神しんを避さけん、安いづくに走はしりて爾なんぢの顏かんばせを脫のがれん、 8 天てんに升のぼらんか、爾なんぢ彼處かしこにあり、地ぢ獄ごくに降くだらんか、彼處かしこにも爾なんぢ在あり、 9 曉あかつきの翼つばさを取とりて、海うみの極はてに移うつらんか、 10 彼處かしこにも爾なんぢの手て我われを導みちびき、爾なんぢの右みぎの手て我われを援たすけん。 11 或あるひは云いはん、闇冥くらやみは我われを隱かくし、我われを環めぐる光ひかりは夜よるとならんと、 12 然しかれども闇冥くらやみも爾なんぢの前まへに暗くらからしめざらん、夜よるも明あきらかなること晝ひるの如ごとく、闇冥くらやみは光ひかりの如ごとし。 13 蓋けだし爾なんぢ我わが臓ざう腑ふを造つくり、我わが母ははの腹はらの中うちに我われを織おれり。 14 我われ爾なんぢを讚さん榮えいす、蓋けだし我われ奇き妙めうに造つくられたり。爾なんぢの作爲しわざは奇き異いなり、我わが靈たましひ全まったく之これを知しる。 15 我わが奥あう密みつに造つくられ、腹はらの深處ふかみに形かたちづくらるる時とき、我わが骨ほね爾なんぢに隱かくれず。 16 我わが胚胎はらごもりは、爾なんぢの目め之これを見みたり、我わが爲ために定さだめられし日ひは、其その一いつも未いまだあらざりし先さきに皆みな爾なんぢの書しょに記しるされたり。 17 神かみよ、爾なんぢの念慮おもひは我わが爲ために何なんぞ高たかき、其その數かずは何なんぞ多おほき。 18 我われ之これを計はからんか、然しかれども其その多おほきこと沙まさごに過すぐ、我われ寤さむる時とき、尚なほ爾なんぢと偕ともにす。 19 鳴あ呼あ神かみよ、願ねがはくは爾なんぢ惡あく者しゃを撃うたん、血ちを流ながす者ものよ、我われに離はなれよ。 20 彼かれ等ら爾なんぢに向むかひて惡あくを言いひ、爾なんぢの敵てきは空むなしきことを謀はかる。 21 主しゅよ、我われ豈あに爾なんぢを疾にくむ者ものを疾にくまざらんや、我われ豈あに爾なんぢに逆さかふ者ものを厭いとはざらんや、 22 我われ甚はなはだしき疾にくみを以もって彼かれ等らを疾にくみ、彼かれ等らを以もって我わが敵てきとなす。 23 神かみよ、我われを試こころみて、我わが心こころを知しり、我われを試こころみて、我わが念慮おもひを知しり給たまへ、 24 且かつ觀みよ、我われ危あやうき途みちに在あるにあらずや、乃すなはち我われを永えい遠ゑんの途みちに向むかはしめ給たまへ。