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第70聖詠

第十カフィズマ
1 主しゅよ、我われ爾なんぢに恃たのむ、願ねがはくは我われ世よ世よに羞はぢを得えざらん。 2 爾なんぢの義ぎに緣よりて我われを援たすけ、我われを免まぬかれしめ、爾なんぢの耳みみを我われに傾かたぶけて我われを救すくひ給たまへ。 3 我わが爲ために堅けん固ごなる避所かくれがとなりて、我われに常つねに隱かくるるを得えしめ給たまへ、爾なんぢ我われを救すくはんことを命めいぜり、蓋けだし爾なんぢは我わが防固かため、我わが能力ちからなり。 4 我わが神かみよ、我われを惡あく者しゃの手てより、不ふ法はふ者しゃ及および迫はく害がい者しゃの手てより救すくひ給たまへ、 5 蓋けだし主しゅ神かみよ、爾なんぢは我われの望のぞみなり、我わが幼いとけなきより我われの恃たのみなり。 6 我われ娠はらまるる時ときより爾なんぢに護まもられ、爾なんぢ我われの腹はらより出いだせり、我われ爾なんぢを讚ほめ揚あげて息やめざらん。 7 多おほくの者ものの爲ために我われ奇き怪くわいの如ごとき者ものとなれり、然しかれども爾なんぢは我われの堅かたき望のぞみなり。 8 願ねがはくは我わが口くちは讚さん美びに滿みてられて、我われ爾なんぢの光くわう榮えいを歌うたひ、日ひ日びに爾なんぢの威ゐ嚴げんを歌うたはん。 9 我わが老おゆる時とき我われを棄すつる毋なかれ、我わが力ちから衰おとろふる時とき我われを遺のこす毋なかれ、 10 蓋けだし我わが敵てきは我われを論ろんじ、我わが靈たましひを伺うかがふ者ものは相あひ謀はかりて 11 云いふ、神かみは彼かれを棄すてたり、追おひて彼かれを抅とらへよ、救すくふ者ものなければなり。 12 神かみよ、我われに遠とほざかる毋なかれ、我わが神かみよ、速すみやかに我われを佑たすけ給たまへ。 13 我わが靈たましひに仇あだする者ものは、願ねがはくは辱はづかしめられて消きえん、我われを害がいせんと謀はかる者ものは、願ねがはくは辱はづかしめと侮あなどりとを被かうむらん。 14 唯ただ我われ常つねに爾なんぢを恃たのみ、益ますます爾なんぢを讚ほめ揚あげん。 15 我わが口くちは爾なんぢの義ぎを傳つたへ、日ひ日びに爾なんぢの恩おんを傳つたへん、蓋けだし我われ其その數かずを知しらず。 16 我われ主しゅ神かみの能のう力りょくを思おもひ、爾なんぢの義ぎ、獨ひとり爾なんぢの義ぎを記き憶おくせん。 17 神かみよ、爾なんぢは我わが幼いとけなきより我われを晦をしへ給たまへり、我われ今いまに至いたるまで爾なんぢの奇き迹せきを傳つたふ。 18 神かみよ、歳とし老おい髪かみ白しろきまで我われを棄すてずして、我わが爾なんぢの能のう力りょくを此この世よに、爾なんぢの權けん能のうを凡およそ將しゃう來らいの者ものに傳つたふるに迨およべ。 19 神かみよ、爾なんぢの義ぎは極きはめて高たかし、爾なんぢ大おほいなる事ことを行おこなへり、神かみよ、孰たれか爾なんぢに比たくらぶるを得えん。 20 爾なんぢは多おほく且かつ厲はげしき苦く難なんを我われに遣つかはせり、然しかれども復また我われを地ちの淵ふちより引ひき出いだせり。 21 爾なんぢ我われを擧あげ、我われを慰なぐさめ、我われを地ちの淵ふちより引ひき出いだせり。 22 我わが神かみよ、我われ琴きんを以もって爾なんぢと爾なんぢの眞しん實じつとを讚さん榮えいせん、イズライリの聖せいなる者ものよ、我われ瑟しつを以もって爾なんぢを讚さん頌しょうせん。 23 我われ爾なんぢに歌うたふ時とき我わが口くちは喜よろこび、爾なんぢが救すくひし我わが靈たましひも喜よろこぶ。 24 我わが舌したは日ひ日びに爾なんぢの義ぎを傳つたへん、蓋けだし我われを害がいせんと謀はかる者ものは恥はぢを被かうむり、辱はづかしめを受うけたり。