第十カフィズマ
1 主よ、我爾に恃む、願はくは我世世に羞を得ざらん。
2 爾の義に緣りて我を援け、我を免れしめ、爾の耳を我に傾けて我を救ひ給へ。
3 我が爲に堅固なる避所となりて、我に常に隱るるを得しめ給へ、爾我を救はんことを命ぜり、蓋爾は我が防固、我が能力なり。
4 我が神よ、我を惡者の手より、不法者及び迫害者の手より救ひ給へ、
5 蓋主神よ、爾は我の望なり、我が幼きより我の恃なり。
6 我娠まるる時より爾に護られ、爾我の腹より出せり、我爾を讚め揚げて息めざらん。
7 多くの者の爲に我奇怪の如き者となれり、然れども爾は我の堅き望なり。
8 願はくは我が口は讚美に滿てられて、我爾の光榮を歌ひ、日日に爾の威嚴を歌はん。
9 我が老ゆる時我を棄つる毋れ、我が力衰ふる時我を遺す毋れ、
10 蓋我が敵は我を論じ、我が靈を伺ふ者は相謀りて
11 云ふ、神は彼を棄てたり、追ひて彼を抅へよ、救ふ者なければなり。
12 神よ、我に遠ざかる毋れ、我が神よ、速に我を佑け給へ。
13 我が靈に仇する者は、願はくは辱しめられて消えん、我を害せんと謀る者は、願はくは辱と侮とを被らん。
14 唯我常に爾を恃み、益爾を讚め揚げん。
15 我が口は爾の義を傳へ、日日に爾の恩を傳へん、蓋我其數を知らず。
16 我主神の能力を思ひ、爾の義、獨爾の義を記憶せん。
17 神よ、爾は我が幼きより我を晦へ給へり、我今に至るまで爾の奇迹を傳ふ。
18 神よ、歳老い髪白きまで我を棄てずして、我が爾の能力を此の世に、爾の權能を凡そ將來の者に傳ふるに迨べ。
19 神よ、爾の義は極めて高し、爾大なる事を行へり、神よ、孰か爾に比ぶるを得ん。
20 爾は多く且厲しき苦難を我に遣せり、然れども復我を地の淵より引き出せり。
21 爾我を擧げ、我を慰め、我を地の淵より引き出せり。
22 我が神よ、我琴を以て爾と爾の眞實とを讚榮せん、イズライリの聖なる者よ、我瑟を以て爾を讚頌せん。
23 我爾に歌ふ時我が口は喜び、爾が救ひし我が靈も喜ぶ。
24 我が舌は日日に爾の義を傳へん、蓋我を害せんと謀る者は恥を被り、辱を受けたり。