26_02

第6章 (聖使徒行実)

1 當その日ひ門もん徒と益ますます加くははりしに、エルリニストがエウレイ人じんに對たいして怨うらみ言ごとせしことあり、彼かれ等らの嫠やもめが日ひ々びの施濟ほどこしに於おいて輕かろんぜられし故ゆゑなり。 2 十じふ二にの使し徒とは大たい數すうの門もん徒とを招まねきて曰いへり、我われ等ら神かみの言ことばを舎おきて、食しょく卓たくの事ことを務つとむるは、宜よろしからず。 3 故ゆゑに兄けい弟ていよ、爾なんぢ等らの中うちより、善よき證しょうを得え、聖せい神しん゜と智ち慧ゑとに滿みてられたる者もの七しち人にんを撰えらべ、我われ等ら之これを立たてて、此この事ことを司つかさどらしめ、 4 我われ等らは専もっぱら祈き禱たうと傳でん教けうとを務つとめん。 5 此この言ことばは衆しゅう民みんに悅よろこばれて、遂つひに信しんと聖せい神しん゜とに滿みてられたる人ひと、ステファン、又またフィリップ、プロホル、ニカノル、ティモン、パルメン、及およびアンティオヒヤの進しん教けう者しゃニコライを選えらびて、 6 之これを使し徒と等らの前まへに立たて、彼かれ等ら祈き禱たうして、手てを其その上うへに按のせたり。 7 神かみの言ことば増ますます長ちゃうじ、門もん徒との數すう甚はなはだイエルサリムに増ぞう加かし、司し祭さいの中うちにも多おほく教をしへに順したがひし者ものあり。 8 信しんと能ちからとに滿みてられたるステファンは、大おほいなる奇き蹟せき休きう徴ちょうを民みん間かんに行おこなへり。 9 時ときにリベルティンと稱となふる會くわい堂だう、及およびキリネヤ、アレキサンドリヤ、キリキヤ、アシヤ人じんの諸しょ會くわい堂だうに属ぞくする或ある人人ひとびと起たちて、ステファンと弁べん論ろんせり、 10 然しかれども智ち慧ゑと彼かれが由よりて言いひし所ところの聖せい神しん゜とに敵てきする能あたはざりき。 11 其その時とき私ひそかに人ひとに勧すすめて、言いはしめて曰いへり、我われ等らは彼かれがモイセイ及および神かみを謗そしる言ことばを語かたるを聞きけり。 12 是ここに於おいて民たみと長ちゃう老らう等らと學がく士し等らとを動うごかし、突にはかに來きたりて、彼かれを執とらへ、公こう會くわいに曳ひき至いたり、 13 誣妄いつはりの證しょう者しゃを立たてて、言いはしめて曰いへり、此この人ひとは此この聖せいなる所ところ及および律法りっぱふを謗そしる言ことばを語かたりて已やめず。 14 蓋けだし我われ等らは彼かれの言いふを聞きけり、曰いはく、イイスス ナゾレイは此この所ところを毀こぼち、モイセイが我われ等らに授さづけし例れいを易かへんと。 15 公こう會くわい中ちゅうに坐ざせる者もの、皆みな彼かれに目めを注そそぎて、其その面おもてを見みるに、天てん使しの面おもての如ごとし。