第十四カフィズマ
1 困苦の人の祈禱、其憂ひて主の前に己の哀情を傾くる所。
2 主よ、我が禱を聽き給へ、願はくは我が呼ぶ聲は爾に至らん。
3 爾の顏を我に匿す毋れ、我が憂の日に爾の耳を我に傾け給へ、我が爾に呼ばん日に速に我に聽き給へ、
4 蓋我が日は煙の如く消え、我が骨は燼の如く焚かれたり、
5 我が心は撃たれて、草の如くに枯れ、我我が餅を食ふを忘るるに至る、
6 我が呻吟の聲に依りて我が骨は我が肉に貼けり。
7 我は野に在る鵜鶘 の如く、荒舎に在る鵂鶹の如くなれり、
8 我が眠らずして坐するは、屋蓋に在る孤鳥の如し。
9 我が敵は日日に我を謗り、我を恨む者は我を指して誓ふ。
10 我は灰を餅の如くに食ひ、我が飮物に涙を和ふ、
11 爾の怒と爾の憤に因りてなり、蓋爾曾て我を擧げ、復我を墜せり。
12 我が日は傾ける晷の如く、我が枯れしこと草の如し。
13 唯主よ、爾は永く存す、爾の記憶するは世世に在り。
14 爾起きて憐をシオンに垂れん、蓋此を憐む時至れり。蓋時來れり、
15 爾の諸僕は其石をも愛し、其塵をも惜めばなり。
16 諸民は主の名を畏れ、地上の諸王は爾の光榮を畏れん。
17 蓋主はシオンを建てて、己が光榮の中に顯れん、
18 無憑者の禱を顧みて、其願を輕んぜざらん。
19 是れ後の世の爲に記されん、未來の民は主を崇め讚めん、
20 蓋彼は其聖なる高き所より俯し臨み、主は天より地を鍳みたり、
21 俘の呻吟を聞きて、死の子を解かん爲、
22 彼等が主の名をシオンに傳へ、其誉をイエルサリムに傳へん爲なり、
23 是れ諸民諸國が均しく集りて、主に事へん時に在り。
24 彼は途中に於て我が力を弱くし、我が日を短くせり。
25 我謂へり、我が神よ、我が日の半に於て我を取り上ぐる毋れ。爾の年は世世に在り。
26 主よ、爾初に地を基けたり、天も爾が手の造工なり。
27 此等は亡びん、然れども爾は永く存す、此等は皆衣の如く古び、爾衣服の如く之を更へ、此等は易らん、
28 然れども爾は易らず、爾の年は終らざらん。
29 爾の諸僕の子は生き存へ、其裔は爾が顏の前に堅く立たん。