26_02

第9聖詠

第二カフィズマ
1 伶れい長ちゃうに歌うたはしむ。ラベンの死し後ご。ダワィドの詠えい。 2 主しゅよ、我われ心こころを盡つくして爾なんぢを讚ほめ揚あげ、爾なんぢが悉ことごとくの奇き迹せきを傳つたへん。 3 至し上じゃう者しゃよ、我われ爾なんぢの爲ために慶よろこび祝いはひ、爾なんぢの名なに歌うたはん。 4 我わが敵てきは退しりぞけらるる時とき、躓つまづきて爾なんぢが顔かんばせの前まへに亡ほろびん。 5 蓋けだし爾なんぢは我わが判さばきを行おこなひ、我わが訴うったへを理をさめたり、義ぎなる審判しんぱん者しゃよ、爾なんぢは寶はう座ざに坐ざし給たまへり。 6 爾なんぢは諸しょ民みんを憤いきどほり、惡あく者しゃを滅ほろし、其その名なを永えい遠ゑんに抹けせり。 7 敵てきには武ぶ器き悉ことごとく盡つき、城邑まちは爾なんぢ之これを毀こぼち、其その記き憶おくは是これと偕ともに滅ほろびたり。 8 唯ただ主しゅは永えい遠ゑんに存そんす。彼かれは審判しんぱんの爲ために其その寶はう座ざを備そなへたり、 9 彼かれは公こう義ぎを以もって世せ界かいを審判しんぱんし、正せい直ちょくを以もって審判しんぱんを諸しょ民みんに行おこなはん。 10 主しゅは苦くるしめらるる者ものの爲ために避所かくれがとなり、憂うれひの時ときに於おいて避所かくれがとならん。 11 爾なんぢの名なを知しる者ものは爾なんぢを賴たのまん、主しゅよ、爾なんぢを尋たづぬる者ものを棄すてざればなり。 12 シオンに居をる主しゅに歌うたへ、彼かれの行爲しわざを諸しょ民みんの中うちに傳つたへよ、 13 蓋けだし彼かれは血ちを流ながす罪つみを問とひ、之これを記き憶おくして、苦くるしめらるる者ものの號さけびを忘わすれず。 14 15 主しゅよ、我われを憐あはれめ、我われを死しの門もんより升のぼせて、爾なんぢが悉ことごとくの讚さん美びをシオンの女むすめの門もんに傳つたへしむる者ものよ、我われを疾にくむ者ものの我われに加くはふる苦くるしみを見みよ、我われ爾なんぢが救すくひの爲ために喜よろこばん。 16 諸しょ民みんは其その掘ほりたる阱おとしあなに陷おちいり、其その藏かくしたる網あみに其その足あしは縶まとはれたり。 17 主しゅは其その行おこなひし審判しんぱんに依よりて知しられ、惡あく者しゃは己おのれが手ての所爲しわざにて執とらへられたり。 18 願ねがはくは惡あく者しゃ、凡およそ神かみを忘わするる民たみは地ぢ獄ごくに赴おもむかん。 19 蓋けだし貧まづしき者ものは永ながく忘わすれらるるにあらず、乏とぼしき者ものの望のぞみは永ながく絶たたるるにあらず。 20 主しゅよ、起おきよ、人ひとに勝かちを得えしむる毋なかれ、願ねがはくは諸しょ民みんは爾なんぢが顔かんばせの前まへに審判しんぱんせられん。 21 主しゅよ、彼かれ等らをして懼おそれしめよ、諸しょ民みんが己おのれの人ひとたるを知しらん爲ためなり。 22 主しゅよ、何なんぞ遠とほく立たち、憂うれひの時ときに己おのれを隱かくす。 23 惡あく者しゃは誇ほこりに依よりて貧まづしき者ものを陵しのぐ、願ねがはくは彼かれ等ら自みづから設まうくる所ところの謀はかりごとに陷おちいらん。 24 蓋けだし惡あく者しゃは其その靈たましひの慾よくを以もって自みづから誇ほこり、利りを貪むさぼる者ものは己おのれを讚ほむ。 25 惡あく者しゃは其その驕おごりに依よりて主しゅを軽かろんじて、糺たださざらんと云いふ、其その悉ことごとくの思おもひの中うちに神かみなしとす。 26 彼かれの道みちは恒つねに害がいあり、爾なんぢの定さだめは彼かれに遠とほざかる、彼かれは其その悉ことごとくの敵てきを藐かろんじ視みる、 27 其その心こころに謂いふ、我われ動うごかざらん、代よ々よ禍わざはひに遭あはざらんと、 28 其その口くちには詛呪のろひと欺詐あざむきと詭計いつはりとを滿みて、其その舌したの下もとには窘迫くるしめと残害そこなひあり。 29 彼かれは垣かきの後うしろ、埋まい伏ふく所しょに坐ざし、罪つみなき者ものを隱かくれたる所ところに殺ころし、目めを以もって貧まづしき者ものを窺うかがふ、 30 隱かくれたる所ところに伏ふし狙ねらふこと、獅ししが窟いはやに在あるが如ごとし、埋まい伏ふく所しょに伏ふし狙ねらひて、貧まづしき者ものを執とらへんとす、貧まづしき者ものを執とらへ、牽ひきて己おのれの網あみに入いる。 31 彼かれは跼かがみて伏ふし、貧まづしき者ものは其その勁つよき爪つめに落おつ。 32 彼かれは其その心こころに謂いふ、神かみは忘わすれ、己おのれの面おもてを匿かくせり、永ながく見みざらんと。 33 主しゅ我わが神かみよ、起おきて、爾なんぢの手てを挙あげよ、苦くるしめらるる者ものを永ながく忘わするる毋なかれ。 34 何なんぞ惡あく者しゃは神かみを輕かろんじて、其その心こころに爾なんぢは糺たださざらんと云いふ。 35 爾なんぢ之これを見みる、蓋けだし爾なんぢは陵しのぎと虐しへたげを鑒かんがみる、爾なんぢの手てを以もって之これに報むくいん爲ためなり。貧まづしき者ものは爾なんぢに賴よる、孤みなしごを扶たすくる者ものは爾なんぢなり。 36 求もとむ、惡あく者しゃと罪ざい者しゃの臂ひぢを折くじきて、其その惡あく事じを尋たづぬとも得うるなきに至いたらしめよ。 37 主しゅは王わうとなりて、世よ世よに終をはりなからん、異い邦はう民みんは其その地ちより絶たたれん。 38 主しゅよ、爾なんぢは謙けん卑ぴの者ものの願ねがひを聞きく、彼かれ等らの心こころを固かためよ、爾なんぢの耳みみを開ひらきて、 39 孤みなしごと苦くるしめらるる者ものとの爲ために審判しんぱんを行おこなひ給たまへ、人ひとが復また地ち上じゃうに於おいて恐嚇おどしを爲なさざらん爲ためなり。