26_02

イウダ公書

1 イウダ、イイスス ハリストスの僕ぼく、イアコフの兄弟けいていは、神かみ父ちちに聖せいにせられ、イイスス ハリストスに護まもらるる、召めされたる者ものに書しょを達たつす。 2 願ねがはくは慈じ憐れんと平へい安あんと仁じん愛あいと爾なんぢ等らに增まさんことを。 3 至し愛あいの者ものよ、我われ甚はなはだ我わが共きょう與よの救すくひの事ことを爾なんぢ等らの爲ために書しょするを願ねがひて、一次ひとたび聖せい徒とに傳つたへられし信しんの爲ために力ちからを竭つくすべき勧すすめを書しょして、爾なんぢ等らに達たつするを必要ひつえうと爲なせり。 4 蓋けだし或あるひと不ふ敬虔けいけんの人ひと人びと、昔むかしより此この刑けいに豫よ定ていせられたる者もの、我わが神かみの恩おん寵ちょうを易かへて邪じゃ慾よくの縁えんと爲なし、獨どく一いつの主しゅ宰さい神かみ及および我われが主しゅイイスス ハリストスを拒こばむ者ものは、潛ひそかに入いりたり。 5 我わが爾なんぢ等ら已すでに之これを知しる者ものに憶おもひ起おこさしめんと欲ほつするは、乃すなはち主しゅが民たみをエギペトの地ちより救すくひて後のちに、信しんぜざりし者ものを滅ほろぼし、 6 又また己おのれの本ほん位ゐを護まもらずして、其その住處すみひを離はなれたる諸しょ天てん使しを、永遠えいゑんの縲絏なはめを以もつて、幽暗くらやみの下もとに、大おほいなる日ひの審判しんぱんの爲ために守まもれること、是これなり。 7 ソドム ゴモラ及および近きん隣りんの諸しょ邑いふ、此これと同おなじく淫いん乱らんを行おこなひ、異い色しょくを縦ほしひままにせし者ものが、永遠えいゑんの火ひの刑けいを受うけて、鑒戒かがみと立たてられし如ごとく、 8 此この夢む想さう者しゃ、肉にく體たいを汚けがし、首しゅ長ちゃうを藐かろんじ、尊そん者じゃを謗そしる者ものも、此かくの如ごとくならん。 9 天てん使し首しゅミハイルは惡あく魔まと論ろんじて、モイセイの屍しかばねを爭あらひし時とき、敢あへて謗そしりて之これを罪つみせざりき、惟ただ曰いへり、主しゅは爾なんぢに禁きんずべしと。 10 然しかれども此この輩やからは知しらざる所ところを謗そしり、本ほん性せいに依よりて、無む知ちの獣けものの如ごとく、知しる所ところを以もつて己おのれを汚けがす。 11 彼かれ等ら禍わざはひなる哉かな、蓋けだし彼かれ等らはカインの途みちを往ゆき、ワラアムの利り慾よくの迷まよひに流ながれ、コレイの違逆さからひの中うちに滅ほろびたり。 12 彼かれ等らは爾なんぢの愛あいの晩餐ばんさんを汚けがす者ものなり、爾なんぢ等らと共ともに宴えんして、懼おそるるなく己おのれを肥こやす。彼かれ等らは風かぜに逐おはるる水みづなき雲くも、再ふたたび死しし根ね拔ぬかれたる果みなき秋あきの樹き、 13 己おのれの穢けがれを沫あわだつる海うみの猛浪あらなみ、永遠えいゑんの幽暗くらやみの備そなはりて待まつ所ところの迷まよへる星ほしなり。 14 アダムより第だい七世しちせいなるエノフは此この輩やからの事ことを預よ言げんして云いへり、視みよ、主しゅは其その萬まん萬まんの聖せいなる天てん使しと共ともに臨のぞみて、 15 審判しんぱんを衆しゅう人じんに行おこなひ、凡およの不ふ敬虔けいけんの者ものが其その不ふ敬虔けいけんに由よりて爲なしし悉ことごとくの事わざ、及および不ふ敬虔けいけんなる罪ざい人にん等らが彼かれに對むかひて言いひし悉ことごとくの頑かたくななる言ことばを責せめんと。 16 彼かれ等らは怨言うらみごとを言いひ、足たるを知しらざる者もの、其その慾よくを縦ほしひままにして不ふ敬虔けいけんと不ふ法はふとを行おこなふ者ものなり、其その口くちは誇ほこりたる言ことばを出いだし、利りの爲ために人ひとに諂へつらふ。 17 然しかれども爾なんぢ等ら至し愛あいの者ものよ、我われ等らの主しゅイイスス ハリストスの諸しょ使し徒とが曩さきに言いひし言ことばを憶おもへ。 18 蓋けだし彼かれ等らは爾なんぢ等らに謂いへり、末すゑの時ときに嘲あざける者ものありて、己おのれの不ふ敬虔けいけんの慾よくに從したがひて行おこなはん。 19 此この輩やから、己おのれを唯一ゆゐいつの信しんより區く別べつする者ものは、靈れいに屬ぞくして、神゜しん を有たもたざる者ものなり。 20 至し愛あいの者ものよ、爾なんぢ等らは己おのれを爾なんぢ等らの至し聖せいなる信しんに建たて、神゜しん に藉よりて禱いのり、 21 己おのれを神かみの愛あいに護まもりて、我われ等らの主しゅイイスス ハリストスより永遠えいゑんの生命いのちを得えしむる慈じ憐れんを待まて。 22 且かつ或ある者ものは、其その状じゃうを察さつして、之これを矜あはれみ、 23 或ある者ものは懼おそれを以もつて之これを救すくひて、火ひより脱のがれしめ、自みづからも懼おそれを以もつて之これを責せめて、肉にくに汚けがされたる衣ころもだに惡にくめ。 24 能よく爾なんぢ等らを護まもりて蹶つまづかしめず、爾なんぢ等らに疵きずなくして歓よろこびて、其その光くわう榮えいの前まへに立たつを得えしむる 25 獨どく一いつ睿えい知ちの神かみ、我われ等らの救きゅう主しゅに、我われ等らの主しゅイイスス ハリストスに由よりて、光くわう榮えい及および威い嚴げん、能のう力りょく及および權抦けんぺいは世よ世よの先さきにも、今いまにも、萬ばん世せいにも歸きす「アミン」。