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第96聖詠

(ダワィドの詠えい。其その國くにの治をさまる時ときに此これを作つくれり。)
1 主しゅは王わうたり、地ちは歡よろこぶべし、多數あまたの島しまは樂たのしむべし。 2 雲くもと闇冥くらやみとは彼かれを環めぐる、公こう義ぎと審しん判ぱんとは其その寶はう座ざの基もとゐなり。 3 火ひは其その前まへに行ゆき、四周まはりに其その敵てきを焚やく。 4 其その電いなづまは世せ界かいを照てらし、地ちは見みて震ふるふ。 5 山やまは蝋らふの如ごとく主しゅの顏かんばせに緣よりて融とけ、全ぜん地ちの主しゅの顏かんばせに緣よりて融とく。 6 諸しょ天てんは其その義ぎを傳つたへ、萬ばん民みんは其その光くわう榮えいを觀みる。 7 凡およそ刻きざめる像ざうに事つかふる者もの、偶像ぐうざうを以もって自みづから誇ほこる者ものは羞はぢを蒙かうむるべし。彼かれの悉ことごとくの天てん使しは彼かれを拜はいすべし。 8 主しゅよ、シオンは聞ききて悅よろこび、イウダの女ぢょは皆みな爾なんぢの審しん判ぱんに因よりて樂たのしむ。 9 蓋けだし主しゅよ、爾なんぢは全ぜん地ちより高たかく、諸しょ神しんに愈まさりて貴たふとし。 10 主しゅを愛あいする者ものよ、惡あくを惡にくめ。彼かれは其その聖せい人じんの靈たましひを護まもり、之これを惡あく者しゃの手てより脫のがれしむ。 11 光ひかりは義ぎ人じんを照てららし、樂たのしみは心こころの正ただしき者ものに注そそがる。 12 義ぎ人じんよ、主しゅの爲ために悅よろこべ、其その聖せいを思おもひて讚さん美びせよ。