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第88聖詠

1 エズラの裔えいエファムの教けう訓くん。 2 主しゅよ、我われ永ながく爾なんぢの慈じ憐れんを歌うたひ、吾わが口くちを以もって世よ世よに爾なんぢの眞しん實じつを傳つたへん。 3 蓋けだし我われ言いふ、慈じ憐れんは永ながく建たてられたり、爾なんぢは爾なんぢの眞しん實じつを天てんに固かためたり、 4 曰いはく、我われは我わが選えらびし者ものと約やくを立たて、我わが僕ぼくダワィドに誓ちかひたり、 5 我われ永ながく爾なんぢの裔すゑを固かため、世よ世よに爾なんぢの寶はう座ざを建たてんと。 6 主しゅよ、諸しょ天てんは爾なんぢの奇き異いなる事ことと爾なんぢの眞しん實じつとを聖せい者しゃの會くわいに讚さん榮えいせん。 7 蓋けだし諸しょ天てんに於おいて孰たれか主しゅに並ならぶを得えん、神かみの子この中うち孰たれか主しゅに較たくらぶるを得えん。 8 神かみは聖せい者しゃの大たい會くわいに於おいて畏おそるべく、凡およそ彼かれを環めぐぐる者ものの爲ために畏おそるべし。 9 主しゅ、萬ばん軍ぐんの神かみよ、孰たれか爾なんぢ主しゅの如ごとく有いう力りょくなる。爾なんぢの眞しん實じつは爾なんぢを環めぐる。 10 爾なんぢは海うみの激げき怒どを治をさめ、其その波なみの騰あがる時とき、爾なんぢ之これを鎭しづむ。 11 爾なんぢはラアフを仆たふししこと傷きずつけられし者ものの如ごとく、爾なんぢが有いう能のうの臂ひぢにて爾なんぢの諸しょ敵てきを散ちらせり。 12 天てんは爾なんぢに屬ぞくし、地ちも爾なんぢに屬ぞくす、世せ界かいと其その中うちに滿みつる者ものとは、爾なんぢ之これを建たてたり。 13 北きたと南みなみとは爾なんぢ之これを造つくれり、ファワォルとエルモンとは爾なんぢの名なに因よりて欣よろこぶ。 14 爾なんぢの臂ひぢは有いう能のうなり、爾なんぢの手ては有いう力りょくなり、爾なんぢが右みぎの手ては高たかし。 15 公こう平へいと公こう義ぎとは爾なんぢが寶はう座ざの基もとゐなり、慈じ憐れんと眞しん實じつとは爾なんぢが顏かんばせの前まへに行ゆく。 16 角らっぱの呼よび聲ごゑを識しる民たみは福さいはひなり、主しゅよ、彼かれ等らは爾なんぢが顏かんばせの光ひかりの中うちに行ゆき、 17 終しゅう日じつ爾なんぢの名なに因よりて歡よろこび、爾なんぢの義ぎを以もって擧あがる、 18 蓋けだし爾なんぢは其その力ちからの榮さかえなり、我われ等らの角つのは爾なんぢの惠めぐみに緣よりて擧あげらる。 19 我わが盾たては主しゅよりし、我わが王わうはイズライリの聖せいなる者ものよりす。 20 昔むかし爾なんぢ異い象しゃうの中うちに於おいて爾なんぢの聖せい者しゃに謂いへり、我われ勇いう者しゃに助たすけを顯あらはし、民たみより選えらばれし者ものを擧あげたり。 21 我われ我わが僕ぼくダワィドを獲え、我わが聖せい膏かうを以もって之これに膏あぶらせり。 22 我わが手て恒つねに彼かれと偕ともにし、我わが臂ひぢ彼かれを固かためん。 23 敵てきは彼かれに勝かたず、不ふ法はふの子こは彼かれを害がいせざらん。 24 我われ其その前まへに於おいて其その敵てきを破やぶり、彼かれを疾にくむ者ものを撃うたん。 25 我わが眞しん實じつ我わが慈じ憐れんは彼かれと偕ともにし、其その角つのは我わが名なに緣よりて擧あがらん。 26 我われ其その手てを海うみに置おき、其その右みぎの手てを河かはに置おかん。 27 彼かれ我われを呼よびて云いはん、爾なんぢは我わが父ちち、我わが神かみ、我わが救すくひの防固かためなり。 28 我われ彼かれを長ちゃう子しとなして、地ちの諸しょ王わうより高たかくせん。 29 我われ彼かれの爲ために永ながく我わが憐あはれみを護まもり、我わが彼かれと結むすびし約やくは眞まことならん。 30 我われ永ながく其その裔すゑを存そんし、天てんの日ひの如ごとく其その寶はう座ざを存そんせん。 31 若もし其その子こ我わが法はふを棄すて、我わが誡いましめを行おこなはず、 32 我わが律おきてを犯おかし、我わが命めいを守まもらずば、 33 我われ杖つゑを以もって彼かれ等らの不ふ法はふを撃うち、鞭むちを以もって彼かれ等らの不ふ義ぎを撃うたん、 34 然しかれども我わが慈じ憐れんを彼かれより離はなさず、我わが眞しん實じつを廢はいせざらん、 35 我わが約やくに違たがはず、我わが口くちより出いでし者ものを易かへざらん。 36 我われ一ひと次たび我わが聖せいを以もって誓ちかひたり、我われ豈あにダワィドを欺あざむかんや。 37 其その裔すゑは永ながく存そんし、其その寶はう座ざは日ひの如ごとく我わが前まへに存そんせん、 38 月つきの如ごとく永ながく堅けん固ごならん、天てんには正ただしき證しょう者しゃありと。 39 然しかれども今いま爾なんぢ棄すて且かつ輕かろんじ、爾なんぢの膏あぶらつけられし者ものを怒いかれり。 40 爾なんぢの僕ぼくと結むすびし約やくを廢はいして、其その冠かんむりを地ちに擲なげうてり、 41 其その悉ことごとくの藩まがきを毀こぼち、其その城まちを廢やぶれ址あととなせり。 42 路みちを行ゆく者ものは皆みな彼かれを掠かすむ、彼かれは其その隣となりの笑わらひとなれり。 43 爾なんぢは其その仇あだの右みぎの手てを高たかくし、其その悉ことごとくの敵てきを欣よろこばしめたり。 44 爾なんぢは彼かれが劔つるぎの刃はを轉てんじ、彼かれを戰たたかひに立たたざらしめ、 45 其その光ひかりを褫うばひ、其その寶はう座ざを地ちに倒たふし、 46 其その少せう壮さうの日ひを短みじかくし、羞はぢを以もって彼かれを覆おほへり。 47 主しゅよ、爾なんぢ恒つねに隱かくるること何いづれの時ときに至いたるか、爾なんぢの怒いかりの火ひの如ごとく燃もゆるは何いづれの時ときに至いたるか。 48 記き憶おくせよ、我わが生いくる時ときは如何いかなるか、 49 爾なんぢ如何いかなる空くう虛きょの爲ために悉ことごとくの人ひとの子こを造つくりしか、人ひとの中うち誰たれか生いきて死しを見みず、己おのれの靈たましひを地ぢ獄ごくの手てより脫のがしたる。 50 主しゅよ、爾なんぢが往時さきの慈じ憐れんは安いづくにあるか、爾なんぢは爾なんぢの眞しん實じつを以もってダワィドに誓ちかひたり。 51 主しゅよ、爾なんぢが諸しょ僕ぼくの蒙かうむれる侮あなどり、我わが悉ことごとくの強つよき民たみより受うけて我わが懷ふところに抱いだける者ものを記き憶おくせよ、 52 主しゅよ、爾なんぢの敵てきが如何いかに謗そしり、如何いかに爾なんぢの膏あぶらつれられし者ものの跡あと
を辱はづかしむるを記き憶おくせよ。 53 主しゅは世よ世よに崇あがめ讚ほめらる。アミン、アミン。