26_02

第44聖詠

1 伶れい長ちゃうに「ソサン」の樂がく器きを以もって歌うたはしむ。コレイの諸しょ子しの教けう訓くん。愛あいの歌うた。 2 我わが心こころ善ぜん言げんを湧わき出いだせり、我われ曰いふ、我わが歌うたは王わうの事ことなり、我わが舌したは迅じん書しょ者しゃの筆ふでなり。 3 爾なんぢは人ひとの子こより美うるはし、恩おん寵ちょうは爾なんぢの口くちより湧わき出いでたり、故ゆゑに神かみは爾なんぢに降かう福ふくして世よ世よに至いたる。 4 剛つよき者ものよ、爾なんぢの劔つるぎを、爾なんぢの光くわう榮えいと爾なんぢの美び麗れいとを股ももに佩おびよ、 5 此この飾かざりにて眞しん實じつと温おん柔じうと公こう義ぎの爲ために股いそぎて車くるまに乘のれ、爾なんぢの右みぎの手ては爾なんぢに奇き妙めうなる事ことを顯あらはさん。 6 剛つよき者ものよ、爾なんぢの箭やは銛するどし、諸しょ民みん爾なんぢの前まへに仆たふれん、此この箭やは王わうの敵てきの心こころに中あたる。 7 神かみよ、爾なんぢの寶はう座ざは世よ世よに在あり、爾なんぢの國くにの權けん柄ぺいは正せい直ちょくと權けん柄ぺいなり。 8 爾なんぢは義ぎを愛あいし、不ふ法はふを惡にくめり、故ゆゑに神かみよ、爾なんぢの神かみは爾なんぢに歡よろこびの膏あぶらを傅つけしこと、爾なんぢの侶ともに勝まされり。 9 爾なんぢの衣ころもは皆みな没もつ藥やく廬ろ薈くわい肉にく桂けいの如ごとし、象ざう牙げの殿でんより爾なんぢを樂たのしましむ。 10 諸しょ王わうの女ぢょは爾なんぢの貴き嬪ひんの中うちに在あり、皇くわう后ごうはオフィルの金きんを妝よそほひて、爾なんぢの右みぎに立たてり。 11 女ぢょよ、之これを聽きき、之これを視み、爾なんぢの耳みみを傾かたぶけよ、爾なんぢの民たみと爾なんぢが父ちちの家いへとを忘わすれよ。 12 王わうは爾なんぢの美うるはしきを慕したはん、蓋けだし彼かれは爾なんぢの主しゅなり、爾なんぢ彼かれに伏ふく拜はいせよ。 13 ティルの女ぢょは禮ささげ物ものを攜たづさへ、民みん中ちゅうの富とめる者ものは爾なんぢの顏かんばせを拜をがまん。 14 王わうの女ぢょの光くわう榮えいは皆みな内うちにあり、其その衣ころもは金きんを繍ぬひものとせり、 15 彼かれは彩服あやにしきを衣きて王わうの前まへに進すすめられ、彼かれの伴ともなたる童どう女ぢょは彼かれに從したがひて爾なんぢの前まへに進すすめらる、 16 彼かれ等らは樂たのしみ祝いはひて導みちびかれ、王わうの殿でんに入いる。 17 爾なんぢの列れっ祖そに代かへて爾なんぢの諸しょ子しあらん、爾なんぢ之これを立たてて全ぜん地ちの牧ぼく伯はくとせん。 18 我われ爾なんぢの名なを萬ばん世せいに誌しるさしめん、故ゆゑに諸しょ民みん爾なんぢを讚さん榮えいして永えい遠ゑんに迄いたらん。