26_02

第57聖詠

1 伶れい長ちゃうに歌うたはしむ。滅ほろぼす毋なかれ。ダワィド之これを著あらはせり。 2 裁さい判ばん者しゃよ、爾なんぢ等ら誠まことに義ぎを言いふか、人ひとの子こよ、爾なんぢ等ら正ただしく裁さい判ばんするか。 3 爾なんぢ等らは心こころの中うちに不ふ法はふを設まうけ、爾なんぢ等らの手ての地ちに行おこなひし惡あく業げふを權衡はかりに置おく。 4 惡あく人にんは生うまるる時ときより道みちを離はなれ、母ははの腹はらより迷まよひて譌いつはりを言いふ。 5 彼かれ等らの毒どくは蛇へびの毒どくの如ごとく、聾みみしひの蝮まむしが耳みみを塞ふさぎて、 6 妙めう術じゅつに尤もっともも巧たくみなる妙めう術じゅつ者しゃの聲こゑを聽きかざるが如ごとし。 7 神かみよ、其その口くちの歯はを折くじけ、主しゅよ、獅ししの頤おとがひを壞やぶり給たまへ。 8 願ねがはくは彼かれ等らは流りう水すゐの如ごとく消きえ、弓ゆみの張はり矢やを發はなつ時とき、其その自みづから折をるるが如ごとくならん。 9 願ねがはくは彼かれ等らは化くわする蝸牛かたつぶりの如ごとく消きえ、墮だ胎たいの児この如ごとく日ひを見みざらん。 10 爾なんぢの釜かま未いまだ棘いばらの熱ねつを覺おぼえざる先さきに、願ねがはくは大おほ風かぜ燃もゆると燃もえ付わたかざるとを合あはせて之これを散ちらさん。 11 義ぎ者しゃは報むくひを見みて喜よろこび、惡あく者しゃの血ちを以もって其その足あしを濯あらはん。 12 時ときに人ひと云いはん、義ぎ者しゃには誠まことに果くわ報はうあり、故ゆゑに審しん判ぱんを地ちに行おこなふ神かみあり。