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第105聖詠

第十五カフィズマ
アリルイヤ 1 主しゅを讚さん榮えいせよ、蓋けだし彼かれは仁じん慈じにして、其その憐あはれみは世よ世よにあればなり。 2 孰たれか能よく主しゅの大だい能のうを言いひ、其その悉ことごとくの讚さん美びを述のべん。 3 審しん判ぱんに遵したがひ、常つねに義ぎを守まもる者ものは福さいはひなり。 4 主しゅよ、爾なんぢの民たみに施ほどこす恩おんを以もって我われを記き憶おくし、爾なんぢの救すくひを以もって我われに臨のぞみて、 5 我われに爾なんぢが選えらびし者ものの福さいはひを見み、爾なんぢの民たみの樂たのしみを以もって樂たのしみ、爾なんぢの嗣し業げふと偕ともに誇ほこらしめ給たまへ。 6 我われ等らは我わが列れっ祖そと偕ともに罪つみを犯おかし、不ふ法はふを行おこなひ、不ふ義ぎを作なせり。 7 我わが列れっ祖そはエギペトに在ありて爾なんぢの奇き迹せきを悟さとらず、爾なんぢが多おほくの慈じ憐れんを念おもはず、海うみ卽すなはち紅くれなひの海うみの畔ほとりに叛そむきたり。 8 然しかれども神かみは己おのれの名なの爲ために彼かれ等らを救すくへり、其その大だい能のうを顯あらはさん爲ためなり。 9 彼かれ嚴きびしく紅くれなひの海うみに命めいじたれば、海うみ涸かれたり、乃すなはち彼かれ等らを導みちびきて、淵ふちを陸くがの如ごとく行ゆかしめたり、 10 彼かれ等らを惡にくむ者ものの手てより救すくひ、彼かれ等らを敵てきの手てより脫のがせり。 11 水みづは彼かれ等らの敵てきを蔽おほへり、其その一いつも遺のこらざりき。 12 是ここを以もって彼かれ等らは神かみの言ことばを信しんじ、彼かれを讚さん美びして歌うたへり。 13 然しかれども彼かれ等らは速すみやかに其その作爲しわざを忘わすれ、其その旨むねを俟またざりき、 14 慾よくを曠くわう野やに縱ほしいままにし、神かみを荒あれ地ちに試こころみたり。 15 彼かれは其その求もとむる所ところを賜たまひ、唯ただ其その靈たましひに疫えき病びゃうを遣つかはせり。 16 彼かれ等らは營えい中ちゅうに於おいてモイセイと、主しゅの聖せい者しゃアアロンとを嫉ねためり。 17 地ちは啓ひらけてダファンを呑のみ、アアロンの黨ともがらを蔽おほひ、 18 火ひは其その黨ともがらの中うちに燃もえ、焰ほのほは惡あく者しゃを燬やき盡つくせり。 19 彼かれ等らはホリウに在ありて犢こうしを造つくり、偶像ぐうざうを拜をがみたり、 20 己おのれの光くわう榮えいを易かへて、草くさを食はむ牛うしの像ざうとなせり。 21 神かみ其その救きう主しゅ、大おほいなる事ことをエギペトに、 22 奇き妙めうなる事ことをハムの地ちに、懼おそるべき事ことを紅くれなひの海うみに行おこなひし者ものを忘わすれたり。 23 神かみは彼かれ等らを滅ほろぼさんことを望のぞめり、惟ただ其その選えらびたるモイセイは彼かれの前まへに立たち、罅隙ひまに在ありて、其その怒いかりを囘かへし、彼かれ等らの滅ほろぼさるるを免まぬかれしめたり。 24 彼かれ等らは曾かつて慕したひし地ちを輕かろんじ、神かみの言ことばを信しんぜざりき、 25 己おのれの幕まくの中うちに怨うらみ言ごとを吐はき、主しゅの聲こゑを聽きかざりき。 26 主しゅは其その手てを彼かれ等らに擧あげたり、彼かれ等らを曠くわう野やに倒たふし、 27 其その族ぞくを諸しょ民みんの中うちに顛たふし、彼かれ等らを諸もろもろの地ちに散ちらさん爲ためなり。 28 彼かれ等らはワアルフェゴルに附つき、靈たましひなき者ものの祭ささげ物ものを食くらへり、 29 其その行おこなひを以もって神かみを怒いからせたり、故ゆゑに疫えき病びゃう其その中うちに流りう行かうせり。 30 フィネエス起たちて裁さい判ばんを行おこなひたれば、疫えき病びゃう息やみたり。 31 此これに依よりて彼かれは義ぎと稱しょうせらるるを得えたり、世よ世よを歴へて永えい遠ゑんに迄いたらん。 32 彼かれ等らはメリワの水みづに於おいて神かみを怒いからせ、モイセイ彼かれ等らの爲ために難なんに遭あへり、 33 蓋けだし彼かれ等ら其その靈たましひを憂うれひしめたれば、彼かれ其その口くちを以もって罪つみを犯おかせり。 34 彼かれ等らは主しゅの命めいぜし所ところの諸しょ民みんを滅ほろぼさず、 35 乃すなはち異い邦はう人じんと雑ざっ居きょして、其その行おこなひに傚ならひたり。 36 其その彼かれ等らの爲ために網あみとなりし偶像ぐうざうに事つかへて、 37 己おのれの男なん子し己おのれの女にょ子しを以もって惡あく魔まに獻けん祭さいせり、 38 無む辜この血ち、卽すなはちハナアンの偶像ぐうざうを祭まつりれる己おのれの男なん子し己おのれの女にょ子しの血ちを流ながしたれば、地ちは其その血ちにて汚けがされたり。 39 彼かれ等らは己おのれの所爲しわざにて自みづからを汚けがし、己おのれの行おこなひにて淫いん行かうせり。 40 是これを以もって主しゅの怒いかりは其その民たみに燃もえ、主しゅは其その嗣し業げふを厭いとひ、 41 彼かれ等らを異い邦はう人じんの手てに付わたせり、彼かれ等らを惡にくむ者ものは彼かれ等らを制せいし、 42 其その敵てきは之これを迫はく害がいし、彼かれ等らは其その手てに降くだれり。 43 主しゅは屢しばしば彼かれ等らを釋とけり、唯ただ彼かれ等らは己おのれの剛がう愎ふくを以もって主しゅを怒いからせ、己おのれの不ふ法はふの爲ために侮あなどりを蒙かうむれり。 44 然しかれども主しゅは彼かれ等らの呼よぶを聽ききし時とき、其その憂うれひを顧かへりみ、 45 己おのれが彼かれ等らと結むすびし約やくを記き憶おくし、憐あはれみの多おほきに依よりて自みづから悔くい、 46 凡およそ彼かれ等らを虜とりこにせし者ものに彼かれ等らを憐あはれむ情じゃうを起おこさせしめ給たまへり。 47 主しゅ我われ等らの神かみよ、我われ等らを救すくひ、諸しょ民みんの中うちより我われ等らを集あつめて、爾なんぢの聖せいなる名なを讚さん榮えいし、爾なんぢの光くわう榮えいを誇ほこらしめ給たまへ。 48 主しゅイズライリの神かみは崇あがめ讚ほめられて世よより世よに迄いたらん、衆しゅう民みん云いふべし、アミン、アリルイヤ。