26_02

第15章 (ルカ聖福音書)

1 とき税吏みつぎとりつみびと、イエズスにかんとてちかづきければ、 2 ファリザイじん律法りっぱうがくつぶやきて、このひとつみびとけてともしょくするよ、とたりしかば、 3 イエズスかれたとへかたりてのたまひけるは、 4 なんぢうちたれか、ひゃくとうひつじありてその一頭いっとううしなひたらんに、九十九とうきてそのせたるものをいだすまでたづねざらんや。 5 これいださば、よろこびておのかたせ、 6 いへかへりてほういうりんじんよびあつめ、われせたりしひつじいだしたればわれともよろこべ、とはん、 7 われなんぢぐ、かくごとく、改心かいしんする一個ひとりつみびとためには、改心かいしんえうせざる九十九のじんためよりも、てんおいよろこびあるべし。
8 また如何いかなるをんなか、ダラクマ十まいありてそのいちまいうしなひたらんに、ともしびともし、いへきていだすまでさがさざらんや。 9 いださば、おのれほういうりんじんよびあつめて、うしなひたりしダラクマをいだしたればわれともよろこべ、とはん。 10 われなんぢぐ、かくごとく、改心かいしんする一個ひとりつみびとためには、かみ使つかひたちまへよろこびあるべし、と。
11 またのたまひけるは、あるひと二人ふたりありしが、 12 なんなるものちちむかひ、ちちよ、われてらるべきぶんざいさんわれたまへ、とひしかば、ちちどもざいさんわかてり。 13 いくにちざるに、なん一切いっさいかきあつめてゑんごく出立しゅったつし、彼處かしこにてはうたうなるせいくわつざいさんらうせり。 14 すで一切いっさいつひやしてのちかのはうだいきんおこりしかば、かれやうやとぼしくなり、 15 そのはうあるひともといたりてこれすがりしに、そのひとこれおのさくおくりてぶたはせたり。 16 かくぶたくら豆莢まめがらもておのはらたさんことのぞたりしかど、これあたふるものなかりき。
17 やがみづからかへりみてひけるは、わがちちいへにはぱんけるやとひにんいくばくかあるに、われ此處ここにてうゑなんとす。 18 ちてわがちちもといたり、ちちよ、われてんたいしてもなんぢまへにもつみをかせり、 19 われはやなんぢばるるにらず、ねがはくはわれなんぢやとひにん一人ひとりたまへ、とはん、と。 20 すなはちてちちもとしてきしが、いまだほどとほかりけるに、ちちこれあはれみかんじ、はしりきてそのくびいだき、これ接吻せっぷんせり。 21 は、ちちよ、われてんたいしてもなんぢまへにもつみをかせり、われはやなんぢばるるにらず、とひしかど、 22 ちちしもべむかひ、さいじゃうふくとりきたりてこれせ、そのゆびめ、あしくつ穿かせよ、 23 またえたるこうしひききたりてほふれ、われくわいしょくしてたのしまん、 24 このわがしたるによみがへり、せたるにいだされたればなり、とひてえんひらけり。
25 しかるにちゃうなんはたけたりしが、かへりきたりていへちかづくとき奏樂なりもの舞踏をどりものおときこえしかば、 26 しもべ一人ひとりびて、これなにごとぞとひしに、 27 しもべひけるは、なんぢをとときたれり、これつつがなくむかへたるにより、なんぢちちえたるこうしほふりたるなり、と。 28 ちゃうなんいきどほりていへことがへんぜざりしかば、ちちでてねんごろこひでけるに、 29 かれこたへてひけるは、よ、われねんなんぢつかへ、いまだかつなんぢめいそむきしことなきに、一ぴきだも、ともだちともくわいしょくせんために、なんぢよりあたへられしことなし、 30 しかるをしゃうともざいさんくひつくしたる、かのなんぢきたるや、なんぢこれためえたるこうしほふれり、と。 31 ちちこれひけるは、よ、なんぢつねわれともりて、わがものみななんぢものなり、 32 れどもなんぢをととは、したるによみがへり、せたるにいだされたれば、われくわいつくしてよろこばざるをざりしなり、と。