26_02

第9章 (ロマ書)

1 我われハリストスに在ありて眞まことを言いひて謊いつはらず、我わが良りょう心しんは聖せい神しん゜に在ありて我われに之これを證しょうす、 2 我われに大おほいなる憂うれ、我わが心こころに已やまざる痛いたあり、 3 蓋けだし我われは我わが兄けい弟てい、肉にくに依よる我わが親しん族ぞく、卽すなはちイズライリ人じんの爲ためには、自みづからハリストスより絶たたれんことをも或あるひは願ねがふなり。 4 彼かれ等らに子こたる事こと、光くわう榮えい、盟めい約やく、律りっ法ぱふ、禮れい儀ぎ、許きょ約やくは属ぞくし、 5 彼かれ等らに列れつ祖そは属ぞくし、ハリストスも肉にく體たいに由よりて彼かれ等らより出いでたり、卽すなはち萬ばん有いうの上うへに在ある神かみ、世よ世よに祝しゅく讚さんせらるる者ものなり、アミン。 6 然しかれども此これ神かみの言ことばの廢すたれたりと云いふに非あらず、蓋けだしイズライリよりする者ものは盡ことごとくイズライリたるには非あらず、 7 亦またアウラアムの裔えいよりするに由よりて盡ことごとく其その子こたるには非あらず、乃すなはち言いへるあり、イサアクに在ありて爾なんぢの裔えいと稱となへられんと。 8 是これ卽すなはち肉にく體たいの子こは神かみの子こたるに非あらず、惟ただ許きょ約やくの子こは裔えいとせらるるなり。 9 蓋けだし許きょ約やくの言ことばは此かくの如ごとし、此この期きに届いたりて我われ來きたらん、而しかうしてサルラに子こあらんと。 10 第ただ此これのみならず、レワェツカも、我わが祖そイサアクに由よりて同おな時ときに二に子しを懷はらみし時ときに、是かくの如ごときことありき。 11 蓋けだし二に子し未いまだ生うまれず、未いまだ善ぜん或あるひは惡あくを爲なさざりし時とき、選えらぶ所ところに於おいて神かみの定さだめが行おこなひに由よらず、乃すなはち召めす者ものに由よりて成ならん爲ために、 12 彼かれに謂いへることあり、長ちゃう子しは次じ子しに服ふく役えきせん、 13 錄しるされしが如ごとし、我われはイアコフを愛あいし、イサフを惡にくめりと。 14 然しからば我われ等ら何なにをか言いはん。神かみに不ふ義ぎあるか。非あららず。 15 蓋けだし彼かれはモイセイに謂いふ、我わが矜あはれむ所ところの者ものは、之これを矜あはれみ、我わが恤めぐむ所ところの者ものは、之これを恤めぐまんと。 16 是かくの如ごとく望のぞむ者ものに由よるに非あらず、趨はしる者ものに由よるに非あらず、乃すなはち矜あはれむ所ところの神かみに由よる。 17 蓋けだし書しょはファラヲンに謂いふ、我わが爾なんぢを興おこししは、特ことに爾なんぢに由よりて我わが能ちからを顯あらはし、又また我わが名なの全ぜん地ちに傳つたはらん爲ためなりと。 18 是かくの如ごとく其その欲ほっする所ところの者ものを矜あはれみ、其その欲ほっする所ところの者ものを頑かたくなにす。 19 然しからば爾なんぢ我われに謂いはん、彼かれは何なんぞ尚なほ咎とがむる、蓋けだし孰たれか彼かれの旨むねに逆さかはん。 20 嗟ああ人ひとよ、爾なんぢは誰たれぞ、敢あへて神かみに坑かう言げんするか、造つくられし者ものは之これを造つくりし者ものに、爾なんぢは何なんぞ我われを斯かく造つくりしと言いはんか。 21 豈あに陶人やきものしが同おなじき塊つちくれを以もって、一ひとつの器うつはを貴たふとき用ようの爲ために、一ひとつの器うつはを賤いやしき用ようの爲ために造つくるは粘ねば土つちの上うへに權けんあるに非あらずや。 22 若もし神かみは其その怒いかりを彰あらはし、其その能ちからを示しめさんと欲ほっして滅ほろびに備そなはりたる怒いかりの器うつはを、大おほいなる恒ごう忍にんを以もって忍しのび、 23 又また光くわう榮えいに豫備よびせし矜恤あはれみの器うつは、 24 卽すなはち我われ等ら、彼かれがイウデヤ人じんのみならず、異い邦はう人じんの中うちよりも召めしし者ものに、其その光くわう榮えいの豊ゆたかなるを示しめさんとせば、何なんぞや。 25 彼かれがオシヤの書しょにも言いふが如ごとし、云いはく、我われは我わが民たみに非あらりし者ものを我わが民たみと稱となへ、愛あいせられざりし者ものを愛あいせらるる者ものと稱となへん。 26 又また曾かつて彼かれ等らに、爾なんぢ等らは我わが民たみに非あらずと言いはれし處ところに、彼處かしこには彼かれ等ら活いける神かみの子こと稱となへられんと。 27 イサイヤもイズライリの事ことを呼よびて曰いはく、イズライリの子この數かずは海うみの沙すなの如ごとくなれども、惟ただ遺餘のこりは救すくはれん。 28 蓋けだし主しゅは事ことを終をはりへ、義ぎに遵したがひて之これを斷だんぜん、斷だんじたる事ことを地ちに行おこなはん。 29 又またイサイヤの預よ言げんせしが如ごとし、云いはく、若もし主しゅサワオフ我われ等らに裔えいを遺のこさざりしならば、我われ等らソドムに似に、ゴモラの如ごとくなりしならんと。 30 然しからば我われ等ら何なにをか言いはん、義ぎを追おはざる異い邦はう人じんは、義ぎ卽すなはち信しんに由よる義ぎを得えたり。 31 然しかれども義ぎの律りっ法ぱふを追おふイズライリは、義ぎの律りっ法ぱふに及およばざりき。 32 何なんの故ゆゑぞ、信しんに由よらずして、律りっ法ぱふの行おこなひに由よりたればなり、蓋けだし躓つまづきの石いしに躓つまづきたり、 33 錄しるされしが如ごとし、云いはく、視みよ、我われ躓つまづきの石いし、礙さまたげの盤いはをシオンに置おく、凡およそ彼かれを信しんずる者ものは羞はぢを得えざらんと。