26_02

第24章 (ルカ聖福音書)

 第三項 イエズスの御復活。

1 安息日あんそくじつ翌日あくるひじんたくせしかうれうたづさへてあさはやはかいたり、 2 はかよりいしまろばばし退けられたるをて、 3 うちりけるに、しゅイエズスのおんしかばねあたらざしかば、 4 これたうわくしたりしが、をりしもかがやけるふくけたる二人ふたりをとこかれかたはらてり。 5 かれおそれてうつむきたるに、その二人ふたりひけるは、なんせいしゃしゃうちたづぬるや、 6 かれ此處ここいまさず、ふくくわつたまへり。おもひいだせ、いまだガリレアにたまひしとき如何いかなんぢかたりしかを。 7 すなはち、ひとかならつみびとわたされ、じふけられ、三日みっかふくくわつすべし、とのたまひしなり、と。
8 じんたちこのおんことばおもひいだし、 9 はかよりかへりて、一切いっさいことを十一使およ人々ひとびとげたり。 10 使たちげしは、マグダレナ、マリアとヨハンナとヤコボのははマリアおよともなへるじんたちなりしが、 11 そのことばたはことやうおぼえて、使たちこれしんぜざりき。 12 れどペトロはちてはかはしりき、かがめてただぬののみかれたるをしかば、りしだいこころあやしみつつれり。
13 おなじ弟子でし二人ふたり、エルザレムよりおよそさんへだてたる、エンマウスとなづくるむら途中みちすがら 14 このおこりたるすべてのことかたりたりしが、 15 かたりひてせんしつつあるほどに、イエズスおんみづからもちかづきて、かれともなたまへり。 16 れどかれこれみとめざるやうおほはれてありき。 17 かくかれむかひ、なんぢあゆみながらかたりひつつかなしめるはなんものがたりぞ、とのたまひしかば、 18 をクレオファとへる一人ひとりこたへてひけるは、なんぢひとりエルザレムにおけりょじんにして、このごろ彼處かしこおこりしことらざるか、と。 19 イエズスなにごとぞ、とのたまひしにかれひけるは、ナザレトのイエズスのことなり、かれげんしゃにして、げんがうともにかみ一般いっぱんじんみんとにたいしてせいりょくありしが、 20 わがだいさいおよ 首領かしらたちは、これざいいhわたしてじふけたるだいなり。 21 われは、かれこそイスラエルをあがなひふべきものなれと、まちまうたりしが、このことありてよりはや三日みっかなり。 22 われうちあるじんまたわれおどろかせたり、すなはかれめいはかいたりしに、 23 イエズスのおんしかばねあたらず、しかてん使たちあらはれて、かれたまへりとぐるをたり、とひつつきたれり、 24 かくわれうちよりある人々ひとびとはかきしに、じんひしごとくなるをしも、かれをばけざりき、と。
25 イエズスかれのたまひけるは、嗚呼ああおろかにしてげんしゃたちかたりしすべてのことしんずるにこころにぶものよ、 26 キリストは、これくるしみけてしかしておのくわうえいるべきものならざりしか、と。 27 かくてモイゼおよもろもろげんしゃはじめ、すべての聖書せいしょきて、おのれくわんするところかれときあかたまひしが、 28 かれそのところむらちかづきしとき、イエズスゆきぎんとするもののごとくにしたまへるを、 29 かれひて、すでかたむきてれんとすれば、われともとどまたまへ、とひしかばともたまへり。 30 かくともしょくたくたまへるに、ぱんりてこれしゅくし、きてかれさづたまひければ、 31 かれひらけてイエズスをみとりしが、たちまちにしてそのよりたまへり。
32 かれかたりひけるは、路次みちすがらかたりつつ聖書せいしょわれときかしたまへるあひだわれこころむねうちねつしたりしにあらずや、と。 33 ときうつさず、たちあがりてエルザレムにかへれば、十一使およともなへる人々ひとびとすであつまりて、 34 しゅふくくわつしてシモンにあらはたまひたり、とれるにひ、 35 おのれまたちゅうにておこりしことおよぱんたまひしときしゅみとめしだいかたれり。
36 これことかたほどに、イエズスそのまんなかちて、なんぢやすかれ、われなるぞ、おそるることなかれ、とのたまひければ、 37 かれおどろおそれて、いうれいたりとおもへるを、 38 イエズスのたまひけるは、なんぢなんとりみだしてこころ種々さまざまおもひおこすや。 39 わがわがあしよ、すなはわれしんなり、こころみよ、いうれいは、なんぢわれおいごとこつにくあるものあらず、 40 のたまひてあしかれしめたまへり。 41 かれ歡喜よろこびあまきゃうたんしつつも、なほしんぜざりければ、イエズス、ここしょくすべきものありや、とのたまひ、 42 かれやきざかな一片ひときれと、一房ひとふさはちみつとをていしたるに、 43 かれまへにてしょくたまひ、のこりりてかれあたたまへり。 44 かれのたまひけるは、これいまなんぢともりしときに、モイゼの律法りっぱうげんしゃたちしょへんとに、われくわんしてかきしるしたることは、ことごとじゃうじゅせざるべからず、となんぢかたりしことなり、と。 45 ここおい聖書せいしょさとらしめんために、かれせいしんひらきてのたまひけるは、 46 かきしるされたるところかくごとく、またキリストはくるしみけて、しゃうちより三日みっかふくくわつすること、かくごとくなるべかりき。 47 また改心かいしんつみゆるしとは、エルザレムをはじめ、すべてのこくみんに、そのりてのべつたへられざるべからず、 48 なんぢこのことしょうにんなり。 49 われちちやくたまへるものをなんぢつかはさんとす、なんぢてんよりののうりょくせらるるまでちゅうとどまれ、と。
50 イエズスつひかれをベタニアにともなひ、こぞげてこれしゅくたまひしが、 51 しゅくしつつかれはなれて、てんげられたまひぬ。 52 かれこれはいたてまつり、おほいなるよろこびもってエルザレムにかへりしが、 53 それよりつねに[しん]殿でんりて、かみしょうさんかつしゅくたてまつりつつありき、アメン。