26_03

第1章 (エフェゾ書)

使徒聖パウロ エフェゾ人に贈りし書簡

冒頭。

1 神かみの思おぼし召めしによりてイエズス、キリストの使し徒とたるパウロ、エフェゾに在ある(凡すべての)聖せい徒と、並ならびにキリスト、イエズスに於おける信しん徒とに[書しょ簡かんを贈おくる]。 2 願ねがはくは我わが父ちちにて在まします神かみ及および主しゅイエズス、キリストより、恩おん寵ちょうと平へい安あんとを汝なんぢ等らに賜たまはらん事ことを。

第一編 聖會の比なき光榮。
 第一項 エフェゾ信徒の爲に感謝し祈禱す。

3 祝しゅくすべき哉かな、我わが主しゅイエズス、キリストの神かみ及および父ちち、是こはキリストに於おいて諸もろもろの靈れい的てき祝しゅく福ふくを以もって我われ等らを天てんより祝しゅくし給たまひ、 4 御み前まへに於おいて聖せいにして汚けがれなき者ものたらしめんとて、寵愛いつくしみを以もって、世せ界かい開かい闢びゃく以い前ぜんよりキリストによりて選えらみ給たまひ、 5 思おぼし召めしのまにまに、イエズス、キリストを以もって己おのが子ことならしめん事ことを預よ定ていし給たまひたればなり。 6 是これ最さい愛あいなる御おん子こに於おいて我われ等らに賜たまひし榮えい光くわうある恩おん寵ちょうの譽ほまれの爲ためなり。 7 我われ等らが贖あがなひを得え、罪つみの赦ゆるしを得うるは、キリストに在ありて其その御おん血ちによれり、即すなはち神かみの豐ゆたかなる恩おん寵ちょうに由よれるなり。 8 其その恩おん寵ちょう我われ等らに溢あふれて、諸もろもろの智ち慧ゑ及および悟さとりを開ひらけり、 9 是これ御み旨むねに從したがひて、キリストを以もって預よ定ていし給たまひし思おぼし召めしの奥おく義ぎを、我われ等らに諭さとし給たまはん爲ためなり。 10 此この思おぼし召めしは、時じ期きの滿みつるに及およびて一切いっさいのもの、即すなはち天てんに在あるものをも地ちに在あるものをも悉ことごとくキリストに於おいて一いつの首かしらの下もとに輯まとめ給たまふに在あり。 11 我われ等らもキリストに於おいて選えらまれ、思おぼし召めしす儘ままに萬ばん事じを行おこなひ給たまふものの量はかりに從したがひて預よ定ていせられたり、 12 是これ先さきんじてキリストを希き望ばうせし我われ等らが、其その光くわう榮えいの譽ほまれとならん爲ためなり。 13 汝なんぢ等らも亦またキリストに於おいて、眞しん理りの言ことばなる汝なんぢ等らの救靈たすかりの福音ふくいんを聞きき、且かつ之これを信しんじて約やく束そくせられ給たまひたりし聖せい靈れいを以もって證しょう印いんせられしが、 14 之これ汝なんぢ等らの世よ嗣つぎの保ほ證しょうとして、獲えられたる人々ひとびとの贖あがなひとなり、其その光くわう榮えいの譽ほまれと成ならん爲ために賜たまはりたるなり。
15 故ゆゑに我われも、主しゅイエズスに於おける汝なんぢ等らの信しん仰かうと、凡すべての聖せい徒とに對たいする愛あい情じゃうとを聞ききて、 16 不斷たえず汝なんぢ等らの爲ために感かん謝しゃし、我わが祈き禱たうの中うちに汝なんぢ等らを記き念ねんす。 17 祈いのる所ところは我わが主しゅイエズス、キリストの神かみ、光くわう榮えいの父ちちが、汝なんぢ等らに知ち識しきと默もく示しとの靈れいを賜たまひて神かみを識しらしめ、 18 汝なんぢ等らの心こころの眼めを明あきらかにして、其その召めしによれる希き望ばうの如何いかんを識しらしめ、聖せい徒と等らに賜たまふべき世よ嗣つぎの光くわう榮えい富とみの如何いかんを識しらしめ 19 其その全ぜん能のうの勢せい力りょくの作爲はたらきによりて、信しんじ奉たてまつる我われ等らに於おいて、其その勢せい力りょくの如何いかに優まされて偉ゐ大だいなるかを識しらしめ給たまはん事こと是これなり。 20 其その勢せい力りょくをキリストに於おいて顕あらはし、之これを死し者しゃの中うちより復ふく活くわつせしめ、天てんに於おいて之これを己おのれの右みぎに置おき、 21 一切いっさいの權けん勢ぜいと能のう力りょくと、勢せい力りょくと主しゅ權けんとの上うへ、又また凡すべて今こん世せいのみならず來らい世せいにも名なづけられて名な[あるもの]の上うへに置おき給たまひ、 22 萬ばん物ぶつを其その御おん足あしの下もとに服ふくせしめ、敎けう會くわいの萬ばん事じの上うへに頭かしらとなし給たまへり。 23 即すなはち敎けう會くわいはキリストの御おん體たいにして、萬ばん物ぶつに萬ばん事じを滿みたし給たまへるものの充じゅう滿まんち給たまふ所ところなり。