26_02

第2章 (イオアン福音)

1 第だい三さん日じつにガリレヤのカナに婚こん筵えんあり、イイススの母ははも彼處かしこに在ありき、 2 イイスス及および其その門もん徒とも又また婚こん筵えんに招まねかれたり。 3 酒さけの乏とぼしきに因よりて、イイススの母はは之これに謂いふ、彼かれ等らに酒さけなし。 4 イイスス曰いはく、婦をんなよ、我われと爾なんぢと何なんぞ與あづからん、我われの時とき未いまだ至いたらず。 5 其その母はは諸しょ僕ぼくに謂いふ、彼かれが爾なんぢ等らに命めいずる所ところを行おこなへ。 6 彼處かしこにイウデヤ人じんの潔きよめの例れいに從したがひて、石いしの水みづ甕がめ六むつあり。各おのおの二に三さん斗とを容いる。 7 イイスス諸しょ僕ぼくに謂いふ、甕がめに水みづを滿みたせ。之これに滿みたして、幾ほとんど溢あふる。 8 又また彼かれ等らに謂いふ、今いま挹くみて、司し筵えん者しゃに遞おくれ。乃すなはち遞おくれり。 9 司し筵えん者しゃは酒さけに變へんじたる水みづを嘗なめて、(其その奚いづれよるするを知しらざりき、唯ただ水みづを挹くみし諸しょ僕ぼく之これを知しれり、)新娶者はなむこを呼よびて、 10 彼かれに謂いふ、凡およその人ひとは先まづ旨よき酒さけを進すすめ、酣たけなはなるに及およびて、魯あしき酒さけを進すすむ、爾なんぢは旨よき酒さけを留とどめて今いまに至いたれり。 11 是かくの如ごとくイイスス ガリレヤのカナに於おいて休きう徴ちょうの始はじめを立たてて、其その光くわう榮えいを顯あらはせり、其その門もん徒と彼かれを信しんぜり。 12 厥その後のち彼かれ親みづから、及および其その母はは、其その兄きゃう弟だい、其その門もん徒とはカペルナウムに下くだりて、彼處かしこに居をりし日ひ多おほからず。 13 イウデヤ人じんの逾越節パスハ近ちかづきて、イイスス イエルサリムに上のぼれり。 14 殿でんに於おいて牛うし羊ひつじ鴿はとを市うり、及および兌錢りゃうがへする者ものの坐ざせるを見みたれば、 15 縄なはを以もって鞭むちを爲つくりて、其その衆しゅう及および羊ひつじ牛うしを殿でんより逐おひ出いだし、兌錢りゃうがへする者ものの金きんを散ちらし、其その案つくゑを倒たふし、 16 鴿はとを市うる者ものに謂いへり、此この物ものを此ここより取とれ、我わが父ちちの家いへを貿易あきなひの家いへと爲なす勿なかれ。 17 是ここに於おいて彼かれの門もん徒とは、錄しるして、爾なんぢの家いへに於おける熱ねっ心しんは我われを蝕はむと、云いへるを憶おもひ起おせり。 18 イウデヤ人じん彼かれに謂いへり、爾なんぢ等らに此これ等らの事ことを行おこなふ權けんあるを、何なんの休きう徴ちょうを以もって我われ等らに示しめさんか。 19 イイスス彼かれ等らに答こたへて曰いへり、爾なんぢ等ら此この殿でんを毀こぼて、我われ三日みっかにして之これを興おこさん。 20 イウデヤ人じん曰いへり、此この殿でんを建たつるには四し十じふ六ろく年ねんを經へたるに、爾なんぢ三日みっかにして、之これを興おこさんか。 21 然しかれども彼かれは其その肉にく體たいの殿でんを指さして云いひしなり。 22 彼かれが死しより復ふく活くわつせし後のち、其その門もん徒とは、彼かれが曾かつて之これを言いひしことを憶おもひ起おこして、聖せい書しょとイイススの言いひし言ことばとを信しんぜり。 23 彼かれが逾越節筵パスハのまつりにイエルサリムに在ありし時とき、多おほくの者もの彼かれが行おこなひし休きう徴ちょうを見みて、其その名なを信しんぜり。 24 然しかれどもイイスス自みづから己おのれを彼かれ等らに託たくせざりき、蓋けだし衆しゅう人じんを知しれり、 25 又また他た人にんが人ひとを證しょうするを要えうせざりき、自みづから人ひとの中藏うちを知しりたればなり。

No comments: