26_02

第1章 (フィリッピ書)

1 パワェル及およびティモフェイ、イイスス ハリストスの僕ぼくたる者ものは、フィリッピに在あるハリストス イイススに於おける衆しゅう聖せい徒と、及および諸もろもろ監かん督とくと諸しょ役えき事じとに書しょを達たっす。 2 願ねがはくは、恩おん寵ちょうと平へい安あんとは、神かみ我われ等らの父ちち及および主しゅイイスス ハリストスより爾なんぢ等らに賜たまらんことを。 3 我われ爾なんぢ等らを記き念ねんする毎ごとに、我わが神かみに感かん謝しゃし、 4 恒つねに我わが凡およその祈き禱たうに於おいて、爾なんぢ等ら衆しゅうの爲ために欣よろこびて我わが祈き禱たうを爲なす、 5 爾なんぢ等らが初はじめの日ひより今いまに至いたるまで、共ともに福ふく音いんに與あづかるが故ゆゑなり。 6 我われ深ふかく信しんず、爾なんぢ等らの中うちに善よき工わざを始はじめし者ものは、之これを成なして、イイスス ハリストスの日ひに迨およばん。 7 我わが此かくの如ごとく爾なんぢ等ら衆しゅうを思おもふは宜よろしきなり、蓋けだし爾なんぢ等ら我わが心こころに在あり、我わが縲絏るゐせつに、及および福ふく音いんを弁べん明めいし堅けん固ごにする時ときに於おいて、爾なんぢ等ら皆みな我われと共ともに恩おん寵ちょうに與ればなり。 8 神かみは我われの證しょう者しゃなり、我われイイスス ハリストスの心こころを以もって爾なんぢ等ら衆しゅうを愛あいす。 9 且かつ我わが祈いのる所ところは、乃すなはち爾なんぢ等らの愛あいは益ますます知ち識しきと凡およその心しん情じゃうとに長ちゃうじて、 10 爾なんぢ等ら最もっとも善よき事ことを弁わきまへ、ハリストスの日ひに於おいて、純じゅん潔けつにして、疵きずなく、 11 イイスス ハリストスに由よりて義ぎの實みを滿みて、神かみの光くわう榮えいと讚さん美びとを顯あらはさんとするに在あり。 12 兄弟けいていよ、我われ爾なんぢ等らが、我われに在ありし事ことが福ふく音いんの益ますます広くわう布ふするに助たすけしを知しらんことを欲ほっす、 13 我われの縲絏るゐせつは、ハリストスに由よりて、全ぜん公廨こうかい及および各かく處しょに著あらはるるに至いたれり。 14 主しゅに於おける諸しょ兄弟けいていの中うち多おほくの者ものは、我わが縲絏るゐせつに由よりて力ちからを獲えて、益ますます毅き然ぜんとして懼おそるるなく神かみの言ことばを傳つたふ。 15 或ある者ものは猜忌そねみと競爭あらそひとに因よりてハリストスを傳つたへ、或ある者ものは善ぜん意いを以もって之これを傳つたふ。 16 彼かの者ものは分爭ぶんさうに因よりて、正せい直ちょくならずしてハリストスを宣のべて、我わが縲絏るゐせつの苦くるしみを益まさんと欲ほっし、 17 此この者ものは愛あいを以もって之これを宣のぶ、我わが福ふく音いんを弁明べんめいする爲ために立たてられたるを知しるに因よる。 18 然しからば何なんぞや。如何いかに論ろんなく、或あるひは偽いつはりの心こころを以もっても、或あるひは誠まことを以もっても、ハリストスの傳つたへられば、我われ之これを喜よろこび、且かつ之これを喜よろこばん。 19 蓋けだし我われ此この事ことの我わが救すくひを致いたさんを知しる、是これ爾なんぢ等らの祈き禱たうとイイスス ハリストスの神しん゜との助たすけに由よりてなり。 20 蓋けだし我われ何なに事ごとに於おいても愧はぢを得えず、卽すなはち凡およその勇敢いさみに依よりて、今いまも常つねの如ごとく、我わが身みに於おいて或あるひは生いのち、或あるひは死しを以もって、ハリストスの讚さん榮えいせられんことを確かく信しん希き望ばうするなり。 21 蓋けだし我われの爲ために生いくることハリストスなり、死しするも亦また益えきなり。 22 若もし肉にく體たいに於おいて生いくること我わが功わざに果みを增まさば、我われ何なにれを択えらぶべきを知しらず。 23 我われ二ふたつの者ものの間あひだに介はさまれたり、釋とかれてハリストスと共ともに在あらんことを願ねがふ、蓋けだし是これ最もっとも美びなり、 24 然しかれども肉にく體たいに留とどまるは、爾なんぢ等らの爲ために更さらに切せつ要えうなり。 25 且かつ我われ確たしかに知しる、爾なんぢ等らの信しんの進すすみと喜よろこびとの爲ために、我わが留とどまりて、爾なんぢ等ら衆しゅうと偕ともに居をらんことを、 26 我わが再ふたたび爾なんぢ等らに來きたる時とき、爾なんぢ等らのハリストス イイススに於おける誇ほこりが、我われに因よりて益ますます加くははらん爲ためなり。 27 惟ただハリストスの福ふく音いんに符かなひて度ど生せいせよ、我わが或あるひは來きたりて、爾なんぢ等らを見み、或あるひは離はなれて爾なんぢ等らが神しん゜を一いつにして共ともに福ふく音いんの信しんの爲ために鬭たたかひ、 28 何なに事ごとに於おいても諸しょ敵てきに恐おそられざるを聞きかん爲ためなり。是これ彼かれ等らには亡ほろびの徴しるし、爾なんぢ等らには救すくひの徴しるしなり、此これ神かみに由よるなり。 29 蓋けだしハリストスの事ことに關くわんして爾なんぢ等らに賜たまりしは、惟ただ彼かれを信しんずるのみならず、亦また彼かれの爲ために苦くるしみを受うくるなり、 30 乃すなはち爾なんぢ等らが曾て我われに於おいて見みし所ところ、今いま我われに於おいて聞きく所ところの苦くるしみの如ごとき者もの是これなり。